5回におよぶグラミー賞の受賞や、〈SUMMER SONIC〉での
星野源との共演で知られる
ジェイコブ・コリアー(Jacob Collier)が、2024年の発売を予定している新作アルバム『ジェシー Vol. 4』からの第3弾シングルとして、
ショーン・メンデス、
ストームジー、
カーク・フランクリンをフィーチャーした「ウィットネス・ミー」を公開しました。
「ウィットネス・ミー」は、ジェイコブのヴォーカルで幕を開けるミドル・バラード。コリアーからショーン・メンデスにヴォーカルのバトンが渡され、インタールードをストームジーによる力強いリリックが満たすという完璧な流れの中、一貫して「僕は君と共にいる」「僕を見て」という温かなメッセージが伝えられています。さらにはカーク・フランクリン率いるゴスペル・クワイアもフィーチャーされており、「witness me」「have mercy on ‘em lord」といったゴスペルを思わせる歌詞もちりばめられています。ショーン・メンデスの圧巻なポップネス、ストームジーの力強さ、ゴスペルの祝祭感、そしてジェイコブの優しいヴォーカルが楽しめます。
ジェイコブは「この曲は、2021年にショーンと僕がマリブで会ったときに始まった。ゴスペル音楽への愛や、誰かへ届ける音楽を作ることへの愛で僕たちは結ばれたんだ。それから数ヵ月間、僕はこの曲のデモに取り組んで、カークと彼の素晴らしいシンガーたちと1日仕事をするためにテキサス州アーリントンにある彼の家を訪れた。そのセッションで、デモは本格的な楽曲に生まれ変わり、僕はそれをストームジーに送り、彼にしか出来ないマジックをかけてもらったんだ。この曲は僕にとって大きな意味を持つもので、この曲を作っていた2年間は僕にたくさんの希望と温かさをもたらしてくれた。世界中に数え切れないほどの分断的な勢力が存在している今、この曲が、人々が団結し、互いを認め合い、支え合い、あらゆる人の人生を見届ける力を思い起こさせるものとして機能することを願っているよ」とコメントしています。
また、この楽曲に参加したショーン・メンデスは「この曲をみんなと分かち合えてとても幸せだよ。ジェイコブ、ストームジー、そしてカークは僕がずっと尊敬しているアーティストだし、この美しい楽曲に参加出来てとても光栄だ。みんなが気に入ってくれることを願っているよ!」とコメントしています。
2024年にリリースを予定しているアルバム『ジェシー Vol. 4』は、ジェイコブが2018年にスタートさせた「ジェシー・プロジェクト」4部作のフィナーレを飾る作品。グラミー賞受賞など大きな反響を呼んだ過去3作で探求された音楽的な要素も反映させつつ、人間の感情を表現するという部分にコンセプトが置かれているとのこと。今や彼の代名詞となった、コンサートでのオーディエンス・クワイアのような人間の声の力を祝福するような内容となっています。世界各国のアーティストや音楽を網羅した、まさにプロジェクトの集大成となるような大注目の一枚です。また、アートワークは、複雑かつ幻想的なガラス彫刻やコラージュ作品で知られるブルックリンのアーティスト、ダスティン・イェリンが担当しています。
『ジェシー Vol. 4』について、ジェイコブは「5年前、自分ひとりで始めた音楽の旅をきっかけに、4作にもおよぶコラボレーション・アルバムという大きな夢を持って、僕は音楽と人生について最も偉大なヒーローだちから学ぶという壮大な冒険に旅立ったんだ。そして今回の『ジェシー Vol. 4』は、あらゆる意味で僕が30年かけて作り上げたアルバムと言える。この作品は僕にとって、世界各地のミュージシャンと作り上げた、人間への祝福のようなものなんだ。この実験の集大成として、10万人のオーディエンス・クワイアのようにこのアルバムの核心を成すサウンドを見つけることが出来たと思う。僕の声はまわりの人々の声と同じだし、みんながこの音楽というタペストリーの一部だということ。そして何よりも、このアルバムを作ることで、人生は魔法に満ちているということを思い出すことが出来たんだ」と語っています。
Photo by Alex Oh