世界中のピアニストからも愛されたエチオピアの修道女であり、作曲家、ピアニストの
エマフォイ・ツェゲ・マリアム・ゲブル(Emahoy Tsege Mariam Gebru)。2023年3月に惜しまれつつこの世を去った彼女の初となるヴォーカル・アルバム『スーベニアーズ』が、CDとLPで2024年2月23日(金・祝)にリリースされます。
60年代初頭から母国の孤児院に資金を供給するためにレコーディングしてきた彼女の作品は、
エリック・サティ、
ドビュッシー、コプト式エチオピア教会の典礼音楽、そしてエチオピアの伝統音楽から影響を受けた唯一無二のもの。本作は1977年から1985年にかけてレコーディングされていた楽曲を収録したアルバムで、初となるヴォーカル作品。窓の外の鳥のさえずり声、ピアノのベンチのきしむ音、彼女の指がボタンを押す音など、レコーディング中の身近な音がそのまま収録されています。
彼女は本作が世界中の多くの人に届くことを夢に見ながら2023年3月にこの世を去りました。生誕100年を記念して、ご家族の協力のもと本作のリリースに至りました。なお、LPには16ページフルカラーのブックレットが付属します。