クエンティン・タランティーノの初監督作にして、全世界の度肝を抜いた鮮烈のバイオレンス作『レザボア・ドッグスデジタルリマスター版』が、2024年1月5日(金)より東京・新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー。この度、映画史を変えたとも言える伝説の冒頭シーンが公開されています。さらに公開を祝し、
オダギリジョー、
津田健次郎、
阪元裕吾、テラシマユウカなど各界著名人からの絶賛コメントが到着しています。
公開されたのは映画冒頭3分間のシーン。LAにあるダイナーの円卓に集った6人の犯罪プロフェッショナル。メンバーはベテランのMr.ホワイト、出所したばかりのサイコ男・Mr.ブロンド、肝の座った泥棒・Mr.オレンジ、独特な信念を持ったMr.ピンク、無口なMr.ブルーに饒舌なMr.ブラウン。メンバーは白シャツに黒のスーツ、ネクタイ、サングラスに身を包み、それぞれを本名ではなくブラウンやオレンジといった色の名前で呼び合います。只ならぬ雰囲気の中、銀行強盗計画でも始まるのかと思いきや、なんと展開されるのは
マドンナの名曲「LikeaVirgin」に関する各々の解釈論。
「歌全部が巨根の暗示だ」と言い張るMr.ブラウンに対して「いや、違う。傷つきやすい女の歌だ」と反論するMr.ブロンド。約7分間に渡り不毛な会話シーンが展開されます。実はこのシーン、このあと怒涛の勢いで展開される物語の本筋とは全く関係が無いというのが驚き。しかし公開当時、この演出が極めて大胆かつ斬新だとして観客を驚愕させました。長回しの会話劇に対して突如始まる凄まじいアクション&バイオレンス・シーンの緩急。これが今やタランティーノのトレードマークとなっていますが、デビュー作『
レザボア・ドッグス』にしてタランティーノ映画と謳われる唯一無二のオリジナリティはこの時すでに完成されていえます。因みに、マドンナは「あの歌は巨根の話ではなく、純粋な愛の歌よ」というメッセージを書いたアルバムをタランティーノに贈ったと言われるエピソードも(Independennt2022Oc7thの記事より)。映画史を変えた伝説のオープニング・シーンを是非スクリーンで堪能してください。
また、30年ぶりの劇場公開祝して各界著名人からのコメント、全6色のキャラクター・ヴィジュアルも到着。俳優・オダギリジョーは「いまさら何も言う事はない。今はただ、これをスクリーンで観られる幸せを喜ぶだけ」、声優の枠に留まらずエンターテイメントの最前線で活躍する津田健次郎は「タランティーノが放った最初の矢が時を超えて劇場で観られる。なんという幸福」と30年ぶりの劇場公開への花向けの言葉が到着。
映画『ベイビーわるきゅーれ』シリーズの阪元裕吾監督は「思春期真っ只中のボクはわかりやすくハマり、高校生の時に入った演劇部で『高校生版レザボア・ドッグスもどき』のような脚本を書いて顧問や当時の部長に酷評されたという苦い思い出がある作品です」、13人組アイドル・グループ“
GANG PARADE”のメンバーで大の映画好きとしても知られるテラシマユウカは「無駄話に詰め込まれたロマンと、短時間に濃縮されたセンス。聞き飽きることのない好きな言葉の掛け合いに永遠と浸っていたいと願いながらも、既に完成されているタランティーノの“色”に、嫉妬した記憶さえある」と作品との衝撃の出会いを振り返っています。各界を代表する著名人たちが、自ら言葉で映画の魅力を語るコメントは必見です。さらに、Mr.ホワイト、Mr.ブロンド、Mr.オレンジ、Mr.ピンク、Mr.ブルー、Mr.ブラウン、6名のそれぞれの色に染まったキャラクター・ヴィジュアルも公開。是非、お気に入りのメンバーをスマホ壁紙にして公開をお待ちください。
[コメント]いまさら何も言う事はない。
今はただ、これをスクリーンで観られる幸せを喜ぶだけ。――オダギリジョー(俳優)ある日突然映画に新しい言語が現れた。その衝撃。「レザボア・ドッグス」がデジタルリマスターで劇場で蘇る。タランティーノが放った最初の矢が時を超えて劇場で観られる。なんという幸福。――津田健次郎(声優・俳優)「レザボア・ドッグス」を初めて見たのは中学3年生。
思春期真っ只中のボクはわかりやすくハマり、高校生の時に入った演劇部で「高校生版レザボア・ドッグスもどき」のような脚本を書いて顧問や当時の部長に酷評されたという苦い思い出がある作品です。
それ以来見る機会はなかったのですが久々に見返したらやっぱり大好きな作品!
映画に出てくる男と言えば、暴力と破滅!今の人が見てもは全くわけがわからん固有名詞ネタ会話劇も、逆にキャラクターの刹那性を高めてますね!ぜひ劇場で見てください!――阪元裕吾(映画監督)無駄話に詰め込まれたロマンと、短時間に濃縮されたセンス。
聞き飽きることのない好きな言葉の掛け合いに永遠と浸っていたいと願いながらも、既に完成されているタランティーノの“色”に、嫉妬した記憶さえある。
初めて映画館で聴くオープニングの音の輪郭の気持ちよさに血が滾る気配がした。――テラシマユウカ(GANG PARADE)© 1991 Dog Eat Dog Productions, Inc. All Rights Reserved.