『
レオン』の
リュック・ベッソンが実際の事件に着想を得て脚本・監督を務め、2023年のヨーロピアン・フィルム・マーケットでお披露目されるや、完成度の高さから世界中のバイヤーに大きな衝撃を与え、同年、第80回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門での上映では「リュック・ベッソン監督、完全復活!」「ベッソンの最高傑作!」と大絶賛の嵐を巻き起こしたバイオレンス・アクション映画『DOGMAN ドッグマン』が、2024年3月8日(金)より東京・新宿バルト9ほかにて全国ロードショー。この度、本作の日本版予告が公開されています。
監督を務めるのは『
グラン・ブルー』、『
ニキータ』を経て、ハリウッド進出作『レオン』や『
フィフス・エレメント』が世界中で大ヒットするなど数々の名作を生み出し、『
TAXi』シリーズ、『
トランスポーター』シリーズなどではプロデューサーを務めるなど、映画ファンから絶大な信頼を誇るリュック・ベッソン。本作は監督の原点回帰ともいえる、ダークでエッジの利いたエンタテインメント作品に仕上がりました。
主演には、『アンチヴァイラル』で初主演を果たし、Indie Wire誌「2012年のベストパフォーマー」の一人に選出され、2018年には『
ゲット・アウト』、『
フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』、『
スリー・ビルボード』と、出演した3作品がアカデミー賞ノミネートの快挙を成し遂げた注目の若手演技派、
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。本作では『
ジョーカー』の
ホアキン・フェニックスに肩を並べる圧倒的な演技力で“ドッグマン”を演じ切りました。音楽にはベッソンの長編映画デビュー作『最後の闘い』以降、ほとんどの作品を手掛けている盟友
エリック・セラ。美術は『
ジャンヌ・ダルク』以降、数多くの作品でタッグを組んでいるユーグ・ティサンディエが務めます。
そしてこの度、リュック・ベッソン監督最新作、規格外のダークヒーロー『DOGMAN ドッグマン』の日本版予告が到着。今もなお、名作の一つに数えられる『レオン』の衝撃から30年、ベッソン監督が世に放つ衝撃的な内容とは――?
「ドッグマンと話したい」と話しかけられると、タバコに火をつけゆっくりと振り向く傷だらけの女装した男。彼が本作の主人公にして謎に包まれた人物・ドッグマン。「子供時代の話は気が進まない?」と聞かれ、どうやら過去にトラウマとなるような経験があることが示唆されます。子供時代の回想シーンでは、犬たちに寄り添う姿が確認できますが、その様子を窓越しに見ていた父親に「犬が好きか?」と迫られ、正直に「好き」と返すと威圧的な父親の逆鱗に触れ犬小屋に放り込まれてしまいます。そこでは、犬たちの無償の愛が唯一の救いであったと語り、「人間よりも犬を愛してる」と彼は言うのでした。
大人になり、車いすの彼の周囲には自然に犬たちが集まり、「犬と私は通じ合ってる。私の言葉を理解できる」と犬たちとの信頼関係を築いているようでしたが、そこへギャングが現れ「お前は悪魔だ!地獄に送り返してやる」とドッグマンに尋常ではない怒りと恐怖を抱いている様子が伺えます。武装したギャング一味を壁越しにショットガンで仕留め、犬が襲い掛かるシーンも切り取られますが予告冒頭の傷だらけの様子や、警察に発見される犬たちなどただ事ではない模様です。社会に見放され、愛を欲した青年。彼はなぜ“ドッグマン”と呼ばれる存在になったのか?彼の「人は愛され守られたい。皆そう願って生きてるだけ」というセリフの真意も気になるところ。
エディット・ピアフかのように劇場の舞台に立つ様子も切り取られ、規格外のダークヒーローの誕生とキャラクターの奥深さに引き込まれる予告が完成しました。
© Photos: Shanna Besson. Création affiche:mattverny.