チェリストの
上野通明が、プログラムの全曲を
武満徹、
藤倉大ら邦人作曲家による作品で固めた無伴奏リサイタルを、2024年5月24日(金)に東京・サントリーホールで開催します。
パラグアイで生まれて幼少期をスペイン・バルセロナで過ごし、留学生活や海外での音楽活動の中で「日本人らしさとは何か」という思いを抱くようになったという上野は、プレスリリースで「日本人特有の感性、内に秘めた情念、静寂の美学、時間の流れの捉え方などにも大変興味を持ちました。今回のプログラムはそうした深い精神性を探求し、邦人作曲家の作品を通して、日本の奥深い魂の響きを伝えようとする試みです」とコメント。今後も国内外で邦人作品を披露していく予定で、今回の公演はその第一歩と語っています。
サントリーホールでの公演のプログラムは、
黛敏郎:BUNRAKU(1960)、
松村禎三:祈祷歌(1985)、森円花:Phoenix(2022 / 上野通明委嘱作品)、
團伊玖磨:無伴奏チェロ・ソナタ(1998)、武満徹:エア(1995)、藤倉大:Uzu(渦)(2023 / 上野通明委嘱作品 / 世界初演)。独奏フルートのために書かれた武満徹:エアは、遺族の特別な許可を得て演奏されます。
Photo by Seiji Okumiya