坂本龍一の最後のピアノ・ソロ演奏を記録した長編コンサート映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』が、4月26日(金)から東京・109シネマズプレミアム新宿で先行公開、5月10日(金)より全国公開が決定。あわせて、ポスター・ヴィジュアルと予告編が公開されています。
複合現実(MR)コンサート『KAGAMI』の米ニューヨークや英ロンドンでの上映、全曲を書き下ろしたシアターピース『TIME』が3月から東京で上演されるなど、逝去した以降も国内外から常に求められ続けている世界的な音楽家、坂本龍一。本作もまた、ヴェネチア国際映画祭でのワールドプレミア後、山形、釜山、NY、ロンドン、東京と世界中の映画祭で上映され、先月から公開された韓国でも10日間で4万人を動員するなど、世界中からの賞賛を浴び続けています。
本作は、昨年の3月に逝去した坂本龍一の最後のピアノ・ソロ演奏を記録した、最初で最後の長編コンサート映画。闘病生活を続けていた彼が最後の力を振り絞り演奏したソロ・コンサートの模様で、2022年9月、東京のNHK 509スタジオで行なわれた撮影に、坂本のためにカスタムメイドされ、長年コンサートで愛用したヤマハのグランドピアノだけで臨んだ演奏が収められています。「Merry Christmas Mr. Lawrence」、2023年に発表された最後のアルバム『
12』からの曲、初めてピアノ・ソロで演奏された「Tong Poo」まで、自身が選曲した20曲から構成。ボーダーを越え活動を続けた坂本の軌跡を辿る曲目、鍵盤を奏でる指と音楽家の息遣い、その人生が刻みこまれた手。
公開されたポスター・ヴィジュアルでは、その人生が刻み込まれた手が、長年コンサートで愛用したヤマハのグランドピアノとともに印象的に収められています。また予告編では、さまざまな角度から坂本が映し出され、奏でられる音楽とともに珠玉の映像体験を連想させる映像に。坂本が全面的に信頼を寄せた監督・空音央と撮影クルーたちが入念に撮影プランを練り上げ、親密かつ厳密な、世界でひとつしかない映画空間、そして坂本自身がアプルーブし、入念なポストプロダクションを経て完成した、坂本の最初で最後の長編コンサート映画に期待が高まる内容となっています。
先行公開を行う109シネマズプレミアム新宿は坂本龍一自らが音響監修を務めたシアター音響「SAION -SR EDITION-」を備える映画館。5月10日の公開後も優れた音響設備を持つ映画館での上映を予定しており、ぜひ劇場で極上の音楽を堪能してほしいところです。
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