ヨーヨー・マ(vc)、
エマニュエル・アックス(p)、
レオニダス・カヴァコス(vn)のトリオが、
ベートーヴェンの交響曲をピアノ三重奏で演奏するプロジェクト「ベートーヴェン・フォー・スリー」の第3弾アルバム『ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調作品60&ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調 作品97「大公」』を3月20日(水・祝)に発表します。配信開始は3月15日(金)。
2023年8月に録音されたこのアルバムから、「ベートーヴェン:交響曲第4番第4楽章アレグロ・マ・ノン・トロッポ」が公開されています。また、3人が「ベートーヴェン・フォー・スリー」企画について語ったメイキング映像(日本語字幕付き)も公開中です。
3人がはじめてトリオとして共演したのは2014年タングルウッド音楽祭で
ブラームスを演奏したときに遡ります。意気投合した3人はその後『ブラームス:ピアノ三重奏曲集』(2017)を録音。2021年にふたたびタングルウッド音楽祭で共演した際にベートーヴェン:交響曲第2番のピアノ三重奏曲版を演奏し、それをきっかけにベートーヴェンの「交響曲」の世界をピアノ・トリオで演奏する録音プロジェクト「ベートーヴェン・フォー・スリー」をスタートさせました。シリーズ第1作『
交響曲第2番&第5番「運命」』を2022年3月、第2弾『
交響曲第6番「田園」&ピアノ三重奏曲第3番』を2022年11月に発表。第2弾の『交響曲第6番「田園」&ピアノ三重奏曲第3番』はグラミー賞にノミネートされています。
ヨーヨー・マはこのプロジェクトについて、「シンフォニーの演奏に参加できることはなんて素晴らしいんだろうと我々は感じているんです。録音というものが始まって以来、“あの人は室内楽奏者、オーケストラの楽団員、協奏曲を演奏する人、トランスクリプションをやる人、作曲をする人、指揮する人”といったようにそれぞれ重なり合うことなく別々のカテゴリーに分けてみられるようになってしまった。そのようなサイロ化された考え方は、創造や人々のコラボレーションを妨げるものです。だからこそ私たちは音楽の最初の原則、つまり一緒に何かをやりたいと思う友人とのシンプルな交流に立ち返ることが今の時代に本当に重要なことの一つだと思うのです」とコメントしています。