長年にわたり日本のビッグ・バンドをけん引し、「
真赤な太陽」「
むらさきの夜明け」の作曲など歌謡界でも活躍、2021年に惜しまれつつ亡くなった
原信夫が率いた“
原信夫とシャープス・アンド・フラッツ”の未発表録音を含むキングレコードの貴重録音一挙10タイトルが、1月24日(水)よりハイレゾ、通常配信でリリースされました。
原信夫とシャープス・アンド・フラッツは、キングレコードが1960年代に生みだした録音企画で、ステレオという二次元サウンドの中で、拡がりと奥行きというメリットから得られるダイナミックな迫力を可能な限り追及する、という「SDS(スーパー・ダイナミック・サウンド)シリーズ」の研究段階からタッグを組み、多数の名録音を世に送りだしました。
今回、そのSDS録音シリーズや、未発表録音が4曲追加されてのリリースとなる、ジャズ史上最も偉大なドラマーの1人である
エルヴィン・ジョーンズ、
カウント・ベイシー楽団でその楽団の屋台骨のような存在であったテナーサックス奏者の
フランク・フォスターとの奇跡の競演アルバム『ジャイアント・ステップス』、さらには、CDでのリリースとなった結成40周年アルバム3タイトルや2010年の
見砂和照と東京キューバンボーイズとの競演ライヴ録音まで、その歴史を一度に体感できる10作品となっています。
なお、原信夫とシャープス&フラッツは、現在新たな活動に向けて準備をはじめています。ギタリストである子息の
原とも也、孫の
YUMA HARAの両氏を中心に、かつての仲間たちが再集結。5月3日(金・祝)の〈高槻ジャズ〉への出演が決定したほか、年末には単独コンサートの企画も進行中とのこと。原信夫が残したもの、そして、それを継いでゆくものを、録音とライヴでこれからも楽しんでいただきたいところです。