コンテンポラリー・ミュージック・ユニット“
.es”の
saraが、“音響の鬼才”“レコーディングの魔術師”として名高い音楽家 / 音楽プロデューサーの
宇都宮泰とタッグを組んだコラボ・シリーズ『Utsunomia MIX』。昨年10月にリリースされたsara、
大友良英、
磯端伸一の共演作『
HUMANKIND』に続き、第6弾として、ヴォイス・パフォーマー神田綾子とsaraのデュオ・ライヴ音源『FUJIN/RAIJI』(風神/雷神)が3月20日(水)にリリースされます。
saraは、2009年、大阪の現代美術画廊「Gallery Nomart(ギャラリーノマル)」をホームに
橋本孝之(as,g,hca)とともにコンテンポラリー・ミュージック・ユニット“.es”(ドットエス)を結成。現代美術ディレクターの林聡がプロデュースを担当、結成当初よりさまざまな表現領域とのコラボレーションを行い、国内外にて活動を展開。領域を縦横無尽に横断する音楽家として独自の存在に。2021年5月、橋本孝之永眠後も「音に限定しない表現」「アートへ向かう」という意志を“.es”名で承継し、2022年秋より、音響の鬼才・宇都宮泰との出会いを機に宇都宮の革新的なシステムとタッグを組んだ「Utsunomia MIX」プロジェクトを始動しています。
神田綾子は、空間に存在するあらゆる音を生身の声から変幻自在に創り出し、その場を繊細に、時に大胆に彩るヴォイス・パフォーマー。美大在学中より絵画制作の傍ら演奏活動を始め、ジャズスタンダードおよび即興演奏によるライヴを東京近郊、米国にて行なっています。2016年、米ニューヨークの現地ミュージシャンとともに結成した自身の即興ユニットで録音し、アルバム『Antigravity vacation』をリリース。近年は北米に限らずヨーロッパ、アジアへも積極的にツアーに訪れ、活動の幅を拡げています。
身体を震わせ多彩な声を操る神田が風なら、ピアノと打楽器のポテンシャルを増殖させ独自のリズムを打ち鳴らすsaraは雷か――?ギャラリーノマル(大阪)で行なわれた、エネルギーあふれる2人の音楽家の即興演奏、度肝を抜かれるようなパフォーマンスを宇都宮泰が、全く新しい独自のシステムで録音、ミックス、マスタリング。Utsunomia MIXの最新盤『FUJIN / RAIJIN』(風神 / 雷神)は、空間性が一層凄まじい問題作となりました。なお、ライナーは美術批評 / 音楽批評の清水穣が執筆。
■2024年3月20日(水)リリース
sara (.es), Ayako Kanda
『FUJIN/RAIJI』(風神/雷神)
CD NOMART-127 2,200円(税込)
[収録曲]
FUJIN/RAIJIN #1 21:39
FUJIN/RAIJIN #2 30:52
FUJIN/RAIJIN #3 4:58