米ニューヨークを拠点に活動する日本人ベーシストのMoto Fukushimaと、ダルシマー奏者のマックスZTの2人によるジャズ・バンド、
ハウス・オブ・ウォーターズ (House Of Waters)が昨年9月にリリースした『On Becoming』が、第66回グラミー賞の最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム部門(Best Contemporary Instrumental Album)にノミネート。グラミー賞の結果発表と授賞式は2月4日(日)(日本時間の5日)にロサンゼルスで開催されます。
ハウス・オブ・ウォーターズは、「今年のグラミー賞の最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム賞にノミネートされて非常に嬉しく思います。このような立派なアーティストと並んでノミネートされるのは、とても喜ばしく名誉なことです。このアルバムを作るのは夢でした。スムーズで、エネルギッシュで、インスピレーションに溢れ、そして最も重要なことは、一貫して私たちの好奇心を刺激してくれたこと。私たちはユニークで特別なサウンドを探し求め、この音楽が多くの人々の心に響いたことに感謝しています。リスナーの皆さん、そして我々を支えてくれたチーム全員に感謝します」とコメント。
また、Moto Fukushima自身も「ハウス・オブ・ウォーターズはニューヨークのレストランや地下鉄構内で演奏するところから始まって、メインストリームの流れに乗ったり、華やかなストーリーを作るわけでもなく、淡々と16年間、自分たちの信じる音楽を続けてきたグループです。そんな地味で、地道なグループです(笑)。グラミー賞ノミネートという形で認知していただけたのは、とても光栄です。自分たちが如何に多くの人々に支えられてきたかを再確認できる機会にもなりました。とても感謝しております」と喜びと感謝の気持ちを語っています。
常識を打ち破る規格外れのスタイルと折衷主義でジャズ界に新風を巻き起こしてきたハウス・オブ・ウォーターズ。インド、セネガル、日本、アメリカ大陸、そして世界各地での集中的な研究により、そのユニークなサウンドは生み出されました。マックスZTとMoto Fukushimaの2人が、珍しい楽器編成のスタイルで17年近くにわたって丁寧に作り上げてきた本作には、6曲のオリジナル作品と3曲の完全なる即興作品を収録。また、2人のほか、アントニオ・サンチェス(ドラム)、マイク・スターン(ギター)、プリヤ・ダルシニ(ボーカル)らが参加。プロデュースには、ハービー・ハンコックやクリス・ボッティ、ウェイン・シューター、スティーヴ・ヴァイらを手掛けるグラミー受賞プロデューサーのガイ・エクスタインが担当しています。
マックスZTは“ハンマーダルシマーのジミ・ヘンドリックス”の異名をとる超絶技巧プレイヤー。アイルランドの民族音楽をルーツとし、セネガルでシソコのグリオ家で訓練を受け、インドでサントゥールの巨匠シヴ・クルーマ・シャルマに学び、ダルシマー奏法の革命者とされています。一方のMoto Fukushimaは、バークリー音楽院卒業後ニューヨークに在住し、ジャズの即興演奏、西洋クラシック音楽、南米音楽などの背景をもつ6弦ベースの名手。昨年8月にはソロ・アルバム『Songs Belong To The Night』もリリースしています。
なお、『On Becoming』は、日本限定で2月23日(金・祝)にCDで発売されます。本作には、日本限定ボーナストラックが収められ、日本語ライナーノーツも付属します。
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■2024年2月23日(金・祝)発売ハウス・オブ・ウォーターズ 『On Becoming』 [TRACKLIST] 1. Folding Cranes 2. Avaloch 3. 705 4. Hang in the Air 5. Tsumamiori 6. Azures 7. Still 8. The Wall 9. Kabuseori 10. Paper Planes(日本限定ボーナストラック)