“小説を音楽にするユニット”
YOASOBIの生まれ故郷でもある小説投稿サイト「monogatary.com」で昨年実施されたコンテスト「文藝×monogatary.comコラボ賞」の結果が2月28日(水)発表され、有手窓著『白山通り炎上の件』が大賞に輝きました。そしてこの小説を原作に、YOASOBIが新曲を制作することが決定。
芥川賞作家の
金原ひとみが審査員長を務めたこのコンテストは、河出書房新社発行の文芸誌『文藝』と、monogatary.comの共催という形で新設された新人賞。約2ヵ月で879本という多数の応募作の中から、生きづらさを抱える主人公が、ふとしたきっかけから想像もしない裏社会の抗争に巻き込まれるという、スピード感とユーモアたっぷりの本作品が大賞に選ばれました。金原は本作品へ「おかしなことと真っ向から戦うと損をする、現代的四面楚歌地獄から、クライムアクション的世界へと様変わりするトンデモ展開。現代の生きづらさ、くだらなさ、息苦しさを笑い飛ばすかの如く、アクロバティックな俯瞰視点で描かれた物語に、救いと希望を感じた」と選評を寄せています。monogatary.com上で誰でも無料で読めるので、どんな曲に仕上がるか想像しながらぜひ読んでみてほしいところです。なお、この『白山通り炎上の件』と同コンテストのその他受賞作をまとめた単行本が、2024年10月に河出書房新社より刊行されることも決定。こちらもぜひお楽しみに。
さらに、その楽曲が株式会社リクルートとのタイアップ・ソングになることも決定。「まだ、ここにない、出会い。」をパーパスとするリクルートが、「文藝×monogatary.comコラボ賞」のテーマ「邂逅」に共鳴したことをきっかけに実現したこのコラボでは、コンテスト受賞作品を掲載した「メモリアルフリーマガジン」の配布(24年夏予定)ほかさまざまな企画が予定されています。YOASOBIからのコメントやプロジェクトのティザー映像が見られるWebサイトもオープンしたので、併せてチェックしてください。