ビートルズ解散後、オノ・ヨーコとの関係がぎくしゃくしはじめていたジョン・レノンは、当時ジョンとヨーコの個人秘書を務め、プロダクション・アシスタントとして働いていた中国系アメリカ人、メイ・パンとヨーコのすすめにより暮らし始めました。1973年秋からの18ヵ月、「失われた週末」と呼ばれるこの時期のジョン・レノンを、メイ・パンの証言と貴重な映像、資料とともに描くドキュメンタリー映画『ジョン・レノン 失われた週末』が5月10日（金）より東京・角川シネマ有楽町、シネクイント、新宿シネマカリテ、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほかで全国順次公開されます。

　ジョンはこの時期にメイの助けを借りて最初の妻シンシア・レノンとの長男ジュリアン・レノンと再会することができ、「失われた週末」という呼び名とは裏腹に、アルバム『マインド・ゲームス』（1973年）や、エルトン・ジョンをゲストに迎え、全米シングルチャート第1位を獲得した「真夜中を突っ走れ」を含む『心の壁、愛の橋』（1974年）､みずからの原点に立ち返る名盤『ロックン・ロール』（1975年）を発表。デヴィッド・ボウイ、ハリー・ニルソン、ミック・ジャガー、リンゴ・スターらとのコラボレーションや、ポール・マッカートニーとの再会など、ビートルズ解散以降、もっとも多作で、商業的にも成功した時期を過ごしました。

　映画では、ジョンの名曲の数々や貴重なアーカイブ映像、ジョンとメイが互いの姿をとらえたプライベートな写真、イラストの名手として知られるジョンが贈ったユニークな描写の数々をふんだんに紹介しながら、若き日のメイがジョンとともにした忘れ難い日々を描いています。

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