最新作『The Sunset Violent』は、2017年のスタジオ・アルバム『Love What Survives』(2017)の方向性を引き継ぎながら、現代のインディ・サウンド、シューゲイザー、エレクトロニカをシームレスに融合させ、今やロンドンのシーンを代表する存在となったマウント・キンビーの特異性と先進性の両方を見事に反映させた作品。ロンドンでの仕上げ作業の前まで、カリフォルニアのユッカ・バレーという西部の田舎町で制作され、砂漠に囲まれた赤褐色の色調と寂れたアメリカーナの風景がアルバム全体に漂い、一つ一つの楽曲の抽象的なストーリーテリングとモダンなソングライティングにマッチした仕上がりとなっています。
ドム・メイカーとカイ・カンポスを中心に、長年のコラボレーターであるアンドレア・バレンシー・ベアーンとマーク・ペルが加わり4人体制となったマウント・キンビーは、ジェイムス・ブレイクとともにポスト・ダブステップという潮流を作り出し、シーンに影響を与える作品群を15年近くにわたって発表してきました。各メディアで高く評価された2010年のデビュー作『Crooks & Lovers』以降、UKエレクトロニック・ミュージックの伝統を引き継ぎながら、現代のインディー・バンドの先駆的存在としての役割も果たしてきたマウント・キンビーの評価をあらためて決定づけた前作『Love What Survives』にはキング・クルール、ミカチュー、ジェイムス・ブレイクらが参加。また、2022年にはカイとドムそれぞれの才能を突き詰めた意欲作『Die Cuts | City Planning』もリリースしています。
[TRACKLISTING] 01. The Trail 02. Dumb Guitar 03. Shipwreck 04. Boxing (Feat. King Krule) 05. Got Me 06. A Figure In The Surf 07. Fishbrain 08. Yukka Tree 09. Empty and Silent (Feat. King Krule) + Bonus Track for Japan