『女は二度決断する』でゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞したほか、世界三大映画祭で主要賞を獲得するなど、世界中で高い評価を受けているドイツの若き才能、
ファティ・アキン監督の最新作『RHEINGOLD ラインゴールド』が、3月29日(金)より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、東京・シネマート新宿、東京・Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかにて全国順次ロードショーとなります。
『RHEINGOLD ラインゴールド』は実在のラッパー、カターの自伝に基づく、驚愕のスクリューボール・サクセス・ストーリーで、本国ドイツでは映画『
ブラック・アダム』を抑え、約1000万ドルの興行成績を上げた、アキン監督作品史上最大のヒット作となりました。
クルド系音楽家のもとに生まれたジワは、亡命したパリで音楽の英才教育を受け、ドイツのボンに移り住みますが、両親は離婚、底辺生活に。ストリートで勝つためにボクシングを覚えたジワはカター(Xatar / 危険なヤツの意味)となり、金塊強盗をして投獄されてしまいます。しかし、刑務所でレコーディングした曲がヒット、文字通り“ギャングスタ・ラッパー”になり、音楽プロデューサーとしても成功します。亡命、両親の離婚、貧困にあえぎながら、犯罪もいとわず自身の力で成り上がり、2枚のアルバムがチャート1位を獲得、手掛けたレーベルでもヒットを飛ばします。
本作のおもな舞台となるドイツはじつはヒップホップ大国。そのドイツで「知らぬ者はいない」と言われるのが、本作の主人公であるカター。映画内で登場するカターのレーベルに所属する元売春婦の女性ラッパーSchwesta Ewa(シスター・エヴァ)とEno演じるSSIOによる映画本編のラップ・シーンも公開されています。
ちなみに、ドイツのヒットチャートはドイツ産ヒップホップが大人気で、2023年のシングルベスト20でも、10曲がドイツ語圏のヒップホップ曲。そのほか、
エミネムなどもランクインしていて、ドイツの音楽シーンはヒップホップといっても過言はないそうです。またジャンルもギャングスタ・ラップから、パーティ・チューン系のラップなど多種多様。トルコ系ドイツ人でメロディアスなラップを聞かせるAPACHE207や、子役出身のニナ・チューバ、テクノ・サウンド的なヒップホップを持ち味とするSKI AGGUなどが人気となっています。
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フォト©2022 Bombero Int. _ Warner Bros. Ent. _ Gordon Timpen
■『RHEINGOLD ラインゴールド』
3月29日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次ロードショー