政情不安な1800年のローマを舞台に、運命に翻弄される歌姫トスカと画家カヴァラドッシの愛と悲劇を、
プッチーニが甘美な旋律と劇的なオーケストレーションで描いた傑作オペラ『トスカ』。この人気オペラをマダウ=ディアツが荘厳華麗に演出した公演が、7月6日(土)から7月21日(日)まで東京・新国立劇場 オペラパレスで開催されます。チケットは4月13日(土)発売。
トスカ役として、新世代のプリマドンナとして席巻中のジョイス・エル=コーリーが新国立劇場初登場。恋人カヴァラドッシ役を『トゥーランドット』カラフで強靭な声で圧倒した
テオドール・イリンカイが務めます。指揮はメトロポリタン歌劇場、パリ・オペラ座、ウィーン国立歌劇場、英国ロイヤルオペラなど世界の主要歌劇場、音楽祭で活躍する
マウリツィオ・ベニーニ。
新国立劇場2023/2024シーズンの掉尾を飾る今回の公演では、当時のローマの建築を移したようなセットがステージに組まれます。第1幕フィナーレの「テ・デウム」では、目の前で舞台装置が壮麗な大聖堂へと展開し、神を讃える合唱を背景に究極の悪役スカルピアが欲望を吐露する大迫力のシーンが展開。歴史的な1日を切り取った緊迫のドラマのなかに、冒頭のカヴァラドッシの甘美なアリア「妙なる調和」、トスカの絶唱「歌に生き、恋に生き」、カヴァラドッシの告別の歌「星は光りぬ」など全編に人気アリアがちりばめられているなど、イタリア・オペラの魅力を凝縮したような、見どころ満載の公演です。