デヴィッド・ギルモア(David Gilmour)が、2015年の『飛翔(Rattle That Lock)』以来9年ぶりとなるニュー・アルバム、『Luck and Strange』を9月6日(金)に発表します。新曲8曲と、英国のポップ・デュオ“モンゴルフィアー・ブラザーズ”の「ビトウィーン・トゥー・ポインツ」(1999年のアルバム『セヴンティーン・スターズ』に収録)のカヴァーからなる全9曲を収録。アルバムからの1stシングル「The Piper’s Call」が4月26日(金)に公開されます。
アルバムの歌詞の大半は、この30年間デヴィッド・ギルモアとコラボレーションを行なってきた妻のポリー・サムソンが担当。ポリー・サムソンは『Luck and Strange』のテーマについて「年老いていく身の視点から書いたもの。死の必然性が絶えずありました」と語り、ギルモアも「僕たちはロックダウンの最中、そして、その後もその手のことを話し合ったり考えたりしながら、たくさんの時間を費やしたんだ」と付け加えています。また、サムソンはアンドリューと仕事をする経験によって自由になれたとも言っています。「彼は曲の内容を知りたがるし、その曲で演奏する全員が、歌詞の内容を演奏に反映させることを望み、それがとてもうまくいきました」。
レコーディングに参加したミュージシャンは、ベースのガイ・プラット(1987年以降ピンク・フロイドのレコーディングやツアーに参加)とトム・ハーバート、ドラムスのアダム・ベッツ、スティーヴ・ディスタニスラオ、キーボードのロブ・ジェントリーとロジャー・イーノ(ブライアン・イーノの弟)、ストリングスとコーラスのアレンジを行ったウィル・ガードナー、そして伝説的ドラマー、スティーヴ・ガッドも参加。タイトル曲「Luck and Strange」には今は亡きピンク・フロイドのキーボード奏者、リチャード・ライトもフィーチャーされており、2007年にデヴィッド・ギルモアの自宅にある納屋で行ったジャムの音源が使用されました。
また、録音にはロックダウン中にギルモアと家族が世界のオーディエンスに向けて行なったライヴ・ストリーミング「フォン・トラップト」から登場した者たちもいます。娘のロマニー・ギルモアは歌とハープを担当し、「Between Two Points」ではリード・ヴォーカルを担当。息子のガブリエル・ギルモアもバッキング・ヴォーカルで参加。また息子のチャーリー・ギルモアはアルバムの最終曲「Scattered」の作詞を担当し、アントン・コービンが撮影とデザインを手がけたアルバム・ジャケットのイメージはこの詞からインスピレーションを受けています。