日本とジャズの本場NYをつなぐ気鋭ジャズ・ドラマー / 作曲家の
森智大が、リーダー・アルバム『
Prana』を5月15日(水)にリリースします。
2020年、森はコロナ禍で活動拠点の米ニューヨークから一時帰国を余儀なくされましたが、森の地元である福岡のミュージシャンたちと楽曲制作に励み、日本国内のミュージシャンとのツアー演奏を通してそれらの楽曲を育ててきました。2022年にNYのジャズ・シーンに復帰後、トランペット奏者
ベニー・ベナック・IIIら仲間たちとそれらの楽曲群さらに磨き上げ、ついにアルバム制作の運びに。「昔ならではのジャズのスタイル、ビバップが持つ表現力の可能性」を追求し、演奏だけでなく、作曲、ストリングス・アレンジ、プロデュースのすべてを自身でこなした力作に仕上げました。ストリングスは、
King Gnuのサポートなどスタジオ・ミュージシャンとして活躍するチェロ奏者の
村岡苑子のチームが担当。また、
スナーキー・パピーへの参加をはじめ国際的に活躍しているパーカッション奏者の
小川慶太が参加しています。
本アルバムは、1曲目「Genesis」、3曲目「Prana」、7曲目「Hazy Game」と、ビバップらしい楽曲を中心に、さまざまなスタイルのジャズが楽しめることが大きな特徴の一つ。田舎をイメージして作られた2曲目「Coast」、6曲目「Osterville」ではストリングスに加え、べナックのヴォーカルや
寺久保エレナのフルートの魅力も存分に表現されており、このメンバーの幅広さや可能性を感じられる仕上がり。ブラジルのリズムを使った4曲目「Pedalada」では、小川と森のソロ・バトルも聴きもの。また、8曲目「Raccoon」というタイトルはウイルスと人間の戦いを描いた映画の舞台から採用されており、それぞれの楽器の良さが重なり合った壮大な楽曲となっています。
アルバム表題曲「Prana」は、エネルギーや生命力といった意味があることから、全体を通して日本とNYそれぞれの場所で、ここ数年様々な学びを得た森によるバイタリティが感じられる楽曲。カバーデザインは「コロナ禍を経て傷だらけになりながらも、力をつけた無双のアライグマ(Raccoon)が敵(ウイルスやウイルスによる影響)を倒し、未来を切り開いていく」というアイディアから着想を得たとのことですが、コロナ禍を乗り越え、貯めてきた力を発揮する今後の森の活動に注目です。
なお、森智大は、5月30日(木)と31日(金)北海道・札幌 D-Bop、6月1日(土)岡山・SOHO、6月2日(日)福岡・Rooms、6月3日(月)兵庫・神戸 100BAN Hall、6月4日(火)東京・渋谷WWWとリリース・ツアーを行ないます。詳細は、森智大の公式サイトをご確認ください。