2023年6月にライヴ活動を始めて10周年を迎えたシンガー・ソングライター、
折坂悠太。全会場チケット完売となった10周年弾き語りツアー〈折坂悠太 らいど 2023〉で全国を回り、同年10月1日には自身初の詩集となる『折坂悠太 (歌)詞集 あなたは私と話した事があるだろうか』を刊行するなど、この1年を通し今一度「ことば」と「うた」に立ち返り、10年前と現在を線でつなぐ活動を行なってきました。そして先頃、バンドメンバー4人編成としては初となるツアー〈折坂悠太 ツアー2024 あいず〉で全国4都市5公演を回ったばかり。
そんな彼が、4作目となる新作アルバム『呪文』を6月26日(水)にリリース。コロナ禍の中で制作された前作『
心理』からおよそ2年8ヵ月ぶりとなる本作は、内省的なコンセプトを持った前作と比べ、風通しの良いサウンドスケープ、日常を反芻し、今の現在地を見定めるような確かな眼差しを落とし込んだ内容となっています。
アルバムでは、senoo ricky(ドラム)、宮田あずみ(コントラバス)、山内弘太(エレキギター)からなるバンド・メンバーを中心に、折坂悠太(重奏)で共に活動してきたyatchi(ピアノ)、ハラナツコ(サックス)、宮坂遼太郎(パーカッション)、
波多野敦子(ストリングス)らが参加。レコーディングとミックスを、
角銅真実、
NRQ、
池間由布子、
テニスコーツなどを手掛ける
大城真が担当し、マスタリングはFrederic Staderが行なっています。
収録曲は、BS-TBS木曜ドラマ23『天狗の台所』主題歌の「人人」のほか、以前からライヴやフェスでも演奏してきた楽曲や、書き下ろしの新曲を含む全9曲となっています。
また、アルバム・リリースを記念して、全国8都市9公演をまわるホール・ツアー〈呪文ツアー〉を9月18日8推)より開催。チケットは4月26日(金)21:00より、オフィシャル先行予約受付がスタートしています。
[コメント]草葉の陰から、台所のつめたい床。
「虚しいね」と言い捨てたすぐ後で、捨てた言葉が気になって、今来た廊下を探して戻る。
生姜とにんにくそれぞれひとかけ。玉葱・りんご、1/4きれ。ミキサーの中へ。
「大丈夫」の代わりに、呪文を唱える。ディダバディ、ディダバディ、愛しています。――折坂悠太