『
さがす 』『ガンニバル』の
片山慎三 監督が
つげ義春 のシュルレアリスム作品『雨の中の慾情』を原作に独創性豊かに映画化した最新作『雨の中の慾情』が、11月29日(金)より東京・TOHOシネマズ日比谷他にて劇場公開されることが決定。この度、超特報映像とあわせてメインキャスト3名を捉えた場面写真3点が公開されています。
アジア映画で史上初めて米アカデミー賞作品賞を受賞した『
パラサイト 半地下の家族 』の
ポン・ジュノ 監督の助監督として研鑽を積み、長編映画デビュー作『
岬の兄妹 』で日本映画界に衝撃を与えた片山慎三監督。予測不能の展開が話題を呼んだ『さがす』や、国内はおろかアジア圏で高く評価された『ガンニバル』など、センセーショナルな作品を次々と世に送り出してきた奇才の次なるプロジェクトが、遂に始動します――。
彼がこのたび挑むのは、今年デビュー70周年を迎える『ねじ式』『無能の人』等で知られる伝説の漫画家・つげ義春による短編『雨の中の慾情』の映画化。『雨の中の慾情』は絵コンテのまま発表されたつげ義春ならではのシュルレアリスム作品で、2024年に欧州最大規模の漫画祭であるフランス・アングレーム国際漫画祭で歴史に残すべき作品に授与されるPRIX DU PATRIMOINE(遺産賞)にノミネートされました。この異端作をベースに片山慎三監督が独創性溢れる数奇なラヴ・ストーリーを生み出しました。その担い手となる2人の男と1人の女を託されたのは、
成田凌 ×
中村映里子 ×
森田剛 の実力派俳優陣――各々が体当たりの芝居で魅せる、切なくも激しい情愛と性愛はむせかえるほど濃密です。また、本作は2023年3月に劇中のほとんどのシーンを台湾にて撮影。昭和初期の日本を感じさせるレトロな町並みが多い台湾中部の嘉義市にてオールロケを敢行した情緒溢れる映像世界も本作の大きな魅力の一つとなっています。
片山慎三監督と『ガン二バル』でもタッグを組んだ
大江崇允 (『
ドライブ・マイ・カー 』)が脚本協力で参加し創り上げた本作は、つげ義春の原作を起点に、さらに映画的に縦横無尽に躍動する物語世界を打ち出しました。ラヴ・ストーリーを軸に、スリラー、ホラー、コメディ、アクション、ヒューマン・ドラマと、一本の映画でありながらジャンルを超越し、全く先の読めない規格外のストーリーテリングで、過酷な現実に背を向けるほどに性愛に翻弄されてしまう皮肉と悲哀を強烈に描き切ります。衝撃的なオープニングシークエンスから一見不可解な描写の全てが伏線となり、作品の全貌を知った時には、出所がわからない、なのに狂おしいほど切実な感情に支配されています……。観客の脳 / 目 / 耳 / 心をかつてない映画体験へと叩き込む一作が誕生しました。
[コメント] このコメントを書くにあたって、なかなかこの作品に見合う言葉が出てこないのが正直なところです。 数年前に企画書をいただいた瞬間の景色をいまだに覚えています。高ぶる感情を抑えられなかったのも。 撮影は台湾9割、日本1割。 日々が苦しく、楽しく、なんとも幸せで、気づけばこの作品にのめり込んでいました。 どこへでも連れて行ってくれるようなスタッフと、どこまでも繋がれている気になってしまったキャストと、なかなか壮絶で、凄絶で、濃密な毎日を過ごさせていただきました。 この作品の公開が近づいてきた喜びや期待、願いなど、様々な感情がありますが、とりあえず、なんかすごいのできました。って感じです。 最後投げやりですみません、終われない気がしたのでこの辺で失礼します。 「雨の中の慾情」、よろしくお願いします。 ――成田凌 片山慎三監督のユーモラスで奇異な演出、果てしない才能に驚嘆する毎日、多士済済の片山組。 強烈に面白く楽しい撮影でした。私の中の野性が大喜びしていたのだと思います。 しかし、撮影すればするほど、演れば演るほど、どんどん分からなくなっていったのです。 これは、まさしく、つげ義春の世界を生きていた、ということでしょうか。そうであれば幸いです。 すべての人間を祝福してくれるような作品になっていればと願っています。 「雨の中の慾情」、よろしくお願いいたします。 ――中村映里子 片山監督の岬の兄妹が好きで、今回参加出来る事が嬉しかったです。 台湾でのロケは、何が起こるか分からないヒリヒリした緊張感のある現場でした。 この作品の生々しい異世界を楽しみにしていて下さい。 ――森田剛 VIDEO
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