BE:FIRSTが、2023年11月から約4ヵ月をかけて全国を周ったアリーナ・ツアー〈BE:FIRST ARENA TOUR 2023-2024 “Mainstream”〉からわずか1週間。その追加公演として、初のドーム公演〈BE:FIRST LIVE in DOME 2024 ”Mainstream – Masterplan”〉が開催されました。
[ライヴ・レポート] 3月2日、ドーム公演初日。「2024年にドームでライブを行う」という〈BE:FIRST 1st One Man Tour "BE:1" 2022-2023〉追加公演でのSOTAのMCが東京ドームに流れ、巨大LEDスクリーンにオープニング映像が流れた。「BE:FIRSTがまた世界を救いました」というアナウンスから始まり、MANATO、JUNON、LEO、RYUHEI、RYOKI、SOTA、SHUNTO……メンバー7人それぞれのバックグラウンドやキャラクターを盛り込んだ学園ドラマのような映像の後、これまでのBE:FIRSTのMVやライブ映像が流れて過去に逆戻り。「すべてはあの時から決まっていたことだったんだ」というMANATOの声が流れた。そう、ドーム公演のタイトルは「Masterplan」。BE:FIRSTにとっては世界にいくための最低条件であり通過点なのだ。
MANATO、RYUHEI、JUNON、LEOの歌声に5万人が酔いしれたユニット曲「Softly」、時にシルクのように柔らかく、時に棘のように刺す7人の歌声が交錯した「SOS」。「Don’t Wake Me Up」ではSOTAが歌っている前でMANATOとRYOKIがいたずらっ子のような動きをする等、ドームでもBE:FIRSTは自由だ。サビで7人が一斉に高くジャンプをし、ドームが揺れた。
スクリーンにLEOが映り、「今日この瞬間だけ、僕たち7人に3分時間をください」と丁寧に断りを入れてから、7人からのSKY-HIへのメッセージ映像が流れた。SKY-HIが勇気と危機感を持って「THE FIRST」を立ち上げなかったら今の自分たちは存在しない。心からの感謝の気持ちとこれからを約束する言葉がそれぞれの口から語られた後、「THE FIRST」のテーマソング、「To The First」のイントロが流れた。SHUNTOが“あの日夢物語と笑われた その夢を超えるため走り出そう”と歌い、今まさに夢を超えていこうとする7人の姿が目に入った。JUNONが“その炎を燃やせ”と歌い、ステージから勢いよく炎が上がった。
後半戦はバンドセットだ。ヘビーなバンドアンサンブルが轟き、「BF is...」へ。MANATOの美しくも勇猛なボーカルが、再び狼煙を上げる。熱気が充満する中、SHUNTOが「これなしじゃ終われねえだろー!!!!」と体を前に倒しながら叫び、「Brave Generation」。MANATOは背中を向け、自らが着用したライダースジャケットのバックに刻まれた「SINGING FROM THE EAST SIDE TO THE WEST SIDE」というメッセージをアピール。RYOKIは“不安定を謳歌して シナリオ踏み付けろ”と歌ってカメラを指差し、「この先が見たいんだろー!!」と絶叫。7人の熱が混じり合うことで無限に熱が高まっていくようなケミストリーが生まれていた。
SOTAが「やっとだよー、みんな!こんな最高のドームができるなんて思わなかった」と笑顔で叫んだ後、「この曲をドームでやる日が来るなんて。もっともっと思い出を作ろう」と言って、「Kick Start」へ。「THE FIRST」の合宿クリエイティブ審査をきっかけに生まれた曲だが、この日披露されたのは、7人を含む合宿の参加者が3チームに分かれて作ったオリジナル曲「“A” Life」と「Good Days」と「YOLO -You Only Live Once-」をリミックスしたバージョン。居場所もなく、行く当てもなかった7人が紡いだ言葉が、フロートに乗って肩を組んだり、手を振ったり、抱き合ったり、「ありがとう!」と叫ぶ満開の笑顔の7人によって5万人に届けられた。