『MoonDial』はパットのアルバム『One Quiet Night』(2003年)や『What's It All About』(2011年)を彷彿とさせる、オーバーダビングのない純粋なソロ・アルバムです。バリトンギターに、アルゼンチンで製造された新しい種類のナイロン弦を組み合わせることで、メセニーがこれまで鋼弦でのみ可能と考えていたチューニング・システムの使用が可能になりました。この新しいセットアップに対する彼の興奮が彼が今までにやったことがないこと、ツアーの最中に新しいアルバムを考案し、録音し、リリースすることに挑戦させたのです。ここで実現した新しいセットアップを、メセニーは「それは美しい、豊かで、言葉に代え難い新しい世界だ」と語っています。