昨年7月に
フライング・ロータス率いる「ブレインフィーダー」と契約した
長谷川白紙によるニュー・アルバム『魔法学校』が、7月24日(水)に発売されることが決定。先行シングル「ボーイズ・テクスチャー」が公開されています。
「ブレインフィーダー」移籍後初となり、長谷川にとっては約4年8ヵ月ぶりのフル・アルバムとなる本作には、レーベル契約発表時にリリースされ、
ルイス・コールや
サム・ゲンデルらとのコラボレーションでもお馴染みの実力派ジャズ・ベーシスト、
サム・ウィルクスが参加したシングル「口の花火」のほか、
KID FRESINOとの共演曲「行つてしまつた」や、花譜への提供曲「蕾に雷」のセルフカヴァー、
挾間美帆がホーンアレンジで参加した「恐怖の星」など全12曲が収録。コロナ禍を挟み制作され、前作『
エアにに』で切り拓かれた新時代のポップ・サウンドをさらに撹乱させ、音楽史に新たな1ページを記すかような意欲作となっています。
アルバムからの先行シングル「ボーイズ・テクスチャー」は、長谷川が昨年、パリ・ファッションウィークでのnoir kei ninomiyaの“Spring/Summer 2024”のショーのために書き下ろした曲が元となっており、ギターで西田修大が参加。ミックスは浦本雅史、マスタリングは
ビョークなども手がけるヘバ・カドリーが担当。これまで自身の容姿に対し嫌悪感を持ち、鏡や写真に自身が映ることにも常に恐怖を抱いてきた長谷川が、先日公開されたアーティスト写真のように、それに向き合った曲です。
最新アルバム『魔法学校』は、CD、デジタル / ストリーミング配信でリリースされます。CDには解説書と歌詞対訳が封入され、初回生産限定のTシャツ付きセットでも発売決定。LPは8月9日(金)に、数量限定の日本語帯付き仕様盤、通常盤と、数量限定タワーレコード特別カラー日本語帯付き仕様盤の3形態で発売されます。
[長谷川白紙 コメント]私は最初、身体を倒立させるという単一の目的に向けてこの作品を制作し始めました。しかし制作を進める中で、初めに仮定していた身体の構成法がいかに既に一元的であったか、そして私自身の身体がいかに無数の矛盾した可能性を持っているかに恐れを抱くことになりました。この作品の制作は、常にそのような恐れと混乱の中で行われました。私は最終的には、この作品を明瞭に方向づけることはしませんでした。それは最初から不可能であったのです。私は工芸士や宣教師、サンプルパック、シャッター、時間の雇用主や記憶の親友、虎の子、輝く無性的なもの、思い浮かぶ何にもなりたくなく、同時に全てになりたいと思いました。
私は未だに自らの制御を失っています。そしてそれはおそらく、時間的な経過の中でしか失えないものでした。
(私からは以上です。)