ブライアン・イーノと音楽家にしてソフトウェア・デザイナーのピーター・チルヴァースが共同開発した音楽アプリ『Bloom』で制作された90分の楽曲と映像が、ブライアン・イーノ(BRIAN ENO)のYouTubeにて公開されています。
ジェネレーティブ・ミュージック・プレーヤー『Bloom』は、iPhone、iPad、Macで楽しめるユニバーサル・アプリ。楽器にもなり、作曲も可能。アート・ワークでもあるBloomの革新的なコントロールは、誰でもスクリーンをタップするだけで精巧なパターンやユニークなメロディを作ることができます。
15年前の10月に、ブライアン・イーノとピーター・チルヴァースは共同制作アプリ『Bloom』を発表。この名前はイーノがヨーロッパを列車で旅している間に、チルヴァースとのテキスト・メッセージを通じて名付けられました。「アンビエント・ミュージックは香りのように空中に漂っている。それが『花』につながり、『blooming』となり、『輪』が広がっていく様を表現しました」とチルヴァースは説明しています。
また、ブライアン・イーノはアプリのリリースの経緯について「もともとのアイデアは、ゲーム『Spore』のサウンドトラックを開発しているときにMacで作ったデモから生まれました。残念なことに、このデモにはグラフィック・タブレットが必要で、その時代にこのようなデバイスを所有している人はほとんどいなかったので、興味深い実験として止めておいたのです。その数ヵ月後にiPhoneが発表されました。おかげでBloomはApp Storeストア立ち上げのわずか3ヶ月後にリリースすることができたのです」とコメントしています。
なお、ブライアン・イーノとピーター・チルヴァースが開発した他のアプリは、GenerativeMusic.comにて入手することが可能です。
[コメント]Bloomは終わりのない音楽マシン、21世紀のオルゴールだ。演奏することもできるし、自ら演奏するのを見ることもできる――ブライアン・イーノ