コンテンポラリー・ミュージック・ユニット“
.es”の
saraが、“音響の鬼才”“レコーディングの魔術師”として名高い音楽家 / 音楽プロデューサーの
宇都宮泰とタッグを組んだコラボ・シリーズ『Utsunomia MIX』。第8弾として、saraと70年代よりエレクトロニクスを利用したパフォーマンス、インスタレーションを行なう
藤本由紀夫、そして遂に演奏家として宇都宮が参加した『
trio』が、8月28日(水)にリリースされます。
2023年5月に始動した『Utsunomia MIX』シリーズは、同年5月デビュー後短期間で8枚のリリースと注目は増すばかり。第8弾作では、レコーディング&マスタリングに徹していた宇都宮が遂に演奏家として参加します。
本作は、今年2月〜3月にギャラリーノマルで開催された藤本由紀夫個展「Sound and Vision」会場にて、3月9日にクロージング・ライヴとして行なわれた際のライヴ録音。かつては不可能であったホワイトノイズから純音やさまざまな音を削り出すリアルタイム演奏が展開され、リズムもメロディも排除した、“超ハーモニー”に純化した音世界が味わえます。
saraはオルゴール付プリペアド・ギター、テルミン、アンプリファイドのカリンバをフィードバックさせるなど、ピアノ以外の新表現も披露。サウンド・アートの世界的なアーティスト藤本由紀夫は自身の展示作品(サウンド・オブジェ)の音、さらにタイプライターの打撃音を使っての演奏を繰り広げ、宇都宮はラップトップを駆使してノイズや音を生成。使用物からは想像し難い、実験的でありながら美しさこの上ない奇跡のセッション1時間を完全収録し、聴き手に追体験させる作品となっています。
なお、カバーアートは、藤本が演奏中にタイプライターで描いた作品「U.S.F.」(U宇都宮×Sサラ×F藤本)が使用されています。