デビュー41年目を迎えた人気演歌歌手の
長山洋子が、6月19日(水)にシングル「
白神山地」をリリース。前日18日(火)に東京・六本木「ハードロックカフェ東京」で行なわれた新曲発売記念イベントにて、津軽三味線の立ち弾きを披露しています。
「白神山地」は、日本が誇る世界自然遺産の「白神山地」を舞台に、同地を擁する青森県の伝統和楽器「津軽三味線」をフィーチャーしたポップなメジャー調演歌。6年ぶりに長山の十八番でもある津軽三味線の立ち弾き作品となっています。
新曲発売記念イベントが行なわれたハードロックカフェ東京は、全世界で180店舗を展開する「ハードロックカフェ」が1983年7月に日本第1号店としてオープンしたロックを聴きながら楽しめるアメリカンレストラン。長山の楽曲がロック・テイストで、日本の演歌ファンだけではなく、世界中の人たちに聴いてもらいたいという思いから、会場を同店に決めたようです。
大勢の報道陣が詰めかける中、津軽三味線演奏家の澤田流家元・
澤田勝秋とその一番弟子の
澤田勝成が登場した後、長山が津軽三味線を肩にかけて颯爽とステージに登場。まずは、「私の津軽三味線の立ち弾きスタイルを見た、台湾、香港、中国といった外国の方々からSNSでのコメントがたくさんありました。今回の〈白神山地〉での6年ぶりの立ち弾きスタイルは、そういったアジア圏の方たちから見た和の世界、津軽三味線の立ち弾きのスタイルを見るとこんな感じかなと思って、ふだんよりも少々、地味め?(笑)の着物を選んでみたり、メイクも若干、アイラインを濃くしてみたり、口紅も赤く、ヘアもこんな感じで決めているので、気がついてくれた方が一人でもいたらうれしいなと思います」と挨拶しました。
続いて「私が幼少時代から大好きで、尊敬している師匠、澤田流の澤田勝秋家元と、私の兄弟子でもある澤田勝成さん、いつもこのお二人にサポートしていただいて歌っています」と津軽三味線奏者を紹介し、「白神山地」を立ち弾きスタイルでフルコーラス熱唱。澤田家元が緊張した面持ちで「澤田流の名取、澤田勝姫(かつき)です。どうぞよろしくお願いします」と津軽三味線の名取である弟子の長山を紹介すると、長山は「いつもと調子が違って真面目ですね」と笑わせながら「私が家元と同じ80歳になったとき、家元は104歳になりますが、それまで私たち一緒に頑張ろうと約束をしております」と2人で誓い合いました。
歌唱後は「シングル曲としては6年ぶりの津軽三味線の立ち弾きスタイルで歌いますので、“これが長山洋子の立ち弾きスタイルだ”というのをもう一度見ていただきたい」と笑顔でアピールした長山に、記者が「6年の間が空いた理由は?」と問うと、「全く理由はありません(笑)」と回答。「いろんな作品を歌わせていただいてきたので間が空いてしまいました。久しぶりの津軽三味線の立ち弾きスタイルの作品ですが、軽快な明るい曲調というのは津軽三味線では非常に珍しいので、三味線を押さえるツボとかもふだん全然使わないところを使ったりするので、聴いていただいている以上に覚えるのがすごく難しかったです。コンサートで地方に行ったとき、家元と一緒に三味線を持ってカラオケボックスに行き、お稽古を何回もしました」と制作秘話も語っていました。
また、世界への発信について聞かれると、「SNSをやっていない珍しい芸能人ですが(笑)、日本の美しい和の世界も含めて、着物で津軽三味線の立ち弾きスタイルを、海を越えて、世界の人たちにも見てもらいたいという思いを込めています。海外でライブ?いろんな国でやってみたいですが、以前にニューヨークのカーネギーホールで歌わせていただいた思い出が忘れられないので、もう一回、カーネギーホールで歌ってみたいですね」と期待を寄せていました。
そして、長山は歌手生活40周年を記念して、アイドルシンガー時代から演歌転向以降の「白神山地」を含む未配信ミュージック・ビデオ44曲を、主要サブスクリプションおよびダウンロードサービスで一斉配信。この2月に、1984年のデビュー・シングル「春はSA-RA SA-RA」をはじめ、「ヴィーナス」などアイドル歌手時代のポップスを中心に集めたオールタイムベスト『
長山洋子 40周年記念 ポップスベスト』、演歌デビュー曲「蜩 –ひぐらし-」や「じょんから女節」など演歌時代の楽曲を集めた『
長山洋子 40周年記念 演歌ベスト』、その2作をまとめた『
長山洋子 40周年記念 ポップス&演歌ベスト』をリリースした長山ですが、さらに未配信ミュージック・ビデオ44タイトルが加わり、目で耳でオールタイムの長山ワールドを堪能できそうです。