ニュース

フローティング・ポインツ、新アルバム『CASCADE』リリース決定 カリブー、宇多田ヒカルらが参加

フローティング・ポインツ   2024/07/10 13:25掲載
はてなブックマークに追加
フローティング・ポインツ、新アルバム『CASCADE』リリース決定 カリブー、宇多田ヒカルらが参加
 〈FUJI ROCK FESTIVAL’24〉ではレッド・マーキーのヘッドライナーとして出演することが決定しているUKのトップ・プロデューサー、フローティング・ポインツ(Floating Points)が、ゲストにカリブーことダン・スナイス、ウォーペイントのステラ・モズガワ、宇多田ヒカルらを迎えたニュー・アルバム『CASCADE』を9月13日(金)にリリースすることが決定。あわせて、リード・シングル「KEY103」を、“Alive Painting”で知られるアーティスト、中山晃子が手掛けたヴィジュアルがフィーチャーされたMVとともに公開しています。

 エレクトロニック・ミュージック・シーン随一の頭脳派として知られる一方、熱心なレコードコレクターでもありDJとしても活躍、近年はファラオ・サンダースロンドン交響楽団とのコラボ作品『Promises』や宇多田ヒカルのアルバム『BADモード』の共同プロデュースも話題となったフローティング・ポインツことサム・シェパード。直近では、サンフランシスコ・バレエ団と共同で制作した初のバレエ作品『Mere Mortals』も手がけ、交響楽団と電子音楽を融合したアプローチが称賛されたばかり。彼のキャリアにおいても、重要な転換期と言えるそれらのプロジェクトの成功は、あたかも彼がダンス・ミュージック・シーンから離れることを示唆しているように見えましたが、サム・シェパード自身は、昼間はバレエの楽譜に没頭しながら、夜になるとダンスフロアの狂騒や脈打つエレクトロニック・ミュージックの奔放さを切望していたことに気づいたそうです。

 また、2019年の2ndアルバム『Crush』は、Pitchforkをはじめとした各メディアに高い評価を得た一方、コロナ禍によるロックダウンの影響で、アルバムの持つレイヴ感と実験性をライヴで探究することは叶いませんでした。そんな『Crush』に続く作品としてスタートした今作『Cascade』は、フローティング・ポインツのサウンドをダンスフロアで体験するためのサウンドが詰まった作品に。Buchlaのシンセサイザーが生み出すリズムが炸裂し、グリッチを効かせたメロディが身体を揺さぶるサウンドが詰まっています。それは、MVにフィーチャーされた中山晃子による液体の流れる動きを捉えたカラフルなアートワークにも通じるもの。「滝状の流れ」を意味するタイトルもまた、今作のサウンドを見事に表現しています。

 サム・シェパードがエレクトロニック・ミュージックと関わるきっかけは、音楽に対する興味を育んだ地元、マンチェスターにあるとのこと。「ふとした瞬間にマンチェスターの存在の大きさを思い起こさせるんだ。その理由の一つはレコードショップだと思う」とサムはコメント。「昼休みになると学校を飛び出して、ランチも食べずにレコードを聴きに行った。レコード棚からレコードを引っ張り出して、迷惑なやつだよね」と笑い「でもそれは最高だった。Pelican Neckというレコード店でオウテカを聴き、Fat CityでJ・ディラを聴き、Factory Recordsでデヴィッド・モラレスのミックスを聴いてた」と振り返っています。その影響は、熱心に聴いていたマンチェスターのアンダーグラウンドなラジオ局にちなんで名付けられたリード・シングル「Key103」を筆頭に、本アルバムに収められた複数の楽曲で確認することができます。本作は、彼が青春時代に出会った、エレクトロニック・ミュージックの持つ、聴く者の心を拡張し、感情を浄化する魅力をベースに作り上げられたもの。『Crush』の続編でありながら、長尺のトラック一つ一つの中で、サウンドとグルーヴの広がりが探求された仕上がりとなっています。

 『Cascade』は、CD、LP、デジタル / ストリーミング配信で9月13日(金)に世界同時リリース。国内盤CDには、ボーナストラック「Ocotillo (Ambient Mix)」が追加収録され、解説書が封入されます。詳細は、Beatinkのホームページをご確認ください。

拡大表示




■2024年9月13日(金)リリース
フローティング・ポインツ
『CASCADE』

www.beatink.com/products/detail.php?product_id=14214

[racklist]
01. Vocoder [Club Mix]
02. Key103
03. Birth4000
04. Del Oro
05. Fast Forward
06. Ocotillo
07. Afflecks Palace
08. Tilt Shift
09. Ablaze
10. Ocotillo (Ambient Mix) *Bonus Track
最新ニュース
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 中国のプログレッシヴ・メタル・バンド 精神幻象(Mentism)、日本デビュー盤[インタビュー] シネマティックな115分のマインドトリップ 井出靖のリミックス・アルバム
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015