昨年デビュー50周年を迎えた
さだまさしの足跡とこれからに出会う展覧会「〜出会い、笑顔、旅のまにまに〜さだまさし展」が、東京都中央区の日本橋三越本店にて7月10日に開幕を迎え、初日セレモニーとして同店で行われた一日店長就任式にさだまさし本人が登壇。多くの来店客に見守られる中、恒例の爆笑トークで自身の半世紀展のスタートに華を添えました。
1972年にフォーク・デュオ“
グレープ”を
吉田政美とともに結成し、1973年10月25日にシングル「雪の朝」でレコード・デビュー、1976年11月にはソロ活動をスタートさせたさだまさし。2023年には、50周年アニバーサリー・ツアー開催はもちろん、2月にグレープとして45年ぶりとなるオリジナル・アルバム『
グレープセンセーション』を、6月には自身44作目となる50周年記念ソロ・オリジナル・アルバム『
なつかしい未来』を、10月にはその活動を称えるミュージシャン仲間達によるトリビュート・アルバム『
みんなのさだ』をと、怒涛のリリースをもってデビュー50周年を駆け抜けました。
半世紀の活動におけるヒット曲の数々はもちろんのこと、さだの足跡のもうひとつの代表たるはコンサート。その数は今日現在でソロとして通算4,645回を数え、これはまさしく前人未到の大記録。その果てしない道のりはまさしく「旅」であり、旅を通じた人との出会いや出来事が創作の源泉であることから、今回開催されることとなった“さだまさし半世紀の軌跡展”=「〜出会い、笑顔、旅のまにまに〜さだまさし展」のテーマは「旅」となりました。
初日に行われた一日店長就任式に登壇したさだは「こんにちは、歩くお中元です!」と三越ののし袋がプリントされたシャツ姿で登場し「三越本店に行くんだったら、ってスタッフが勝手に三越の風呂敷でこれ作っちゃったの。だから1点ものです!」と説明。その後一緒に登壇した日本橋三越本店・丸井店長から三越法被を譲り受けて羽織ると、まさに三越一色のさだまさしに。「三越なのに丸井店長っておかしいでしょ?そんな丸井店長とは伊勢丹時代から20年来の知り合い。今年僕は(デビュー)51年目、三越本店は351年目。僕の方が300年遅れてるんですけどね〜。三越さんとは他にもご縁があって、以前借金を背負った映画を製作した際に通訳についてくれた(中国の)方が日本に滞在中に三越さんで聞いた店内アナウンスのきれいな日本語に憧れて(日本語を学んで)通訳になったんだそうです」といったエピソードも披露。
また、今回の展示物の中で思い入れのあるものは?と聞かれ、「(7階には)3歳で初めて買ってもらったバイオリンが飾ってあるんですよ。そこから数えたら音楽生活70周年なんですよ〜。あとは憧れの加山雄三さんが僕の為に書いてくれた肖像画も大いに思い入れのある一品です。あとはここ1階のイベントスペースにあるポールサイモンのサインが書かれたギターですかね。僕が渡米した際にたまたまお会いすることが出来て、その時にサインまでもらっちゃいました!」と喜びを露わする場面も。「今日限定で三越ライオンがさだメガネをかけてるんですよ!!」、そんな告知と共に店長就任イベントは和やかに幕を閉じました。
一日店長就任式及びそれを受けてのトークイベントを終えたさだは、同イベント会場にて自身のレギュラー・ラジオ『1時の鬼の魔酔い』(東海ラジオほか全国17局にて放送中)の公開収録も行い会場を沸かせ続けました。
そんな今回の展覧会メイン会場となる本館7階「催物会場」では、さだのコンサート衣装、愛用の楽器、直筆の楽譜や歌詞などの秘蔵コレクションが展示され、さだまさしの旅路を体験的にたどることができる内容は必見。また本館地下1階ではフードコレクション「さだまさしのグルメ紀行」としてフードアイテムを、本館5階の「イベントスペース」ではグッズなどを販売。また本館1階中央ホールでも展示や各種イベントが予定されているとのことなので、絶賛発売中となる最新トーク・アルバム『
歌ってはいけないCD〜さだばなし 迷作集 令和六年版〜』ならびに現在開催中となる全国ツアー〈2024さだまさしコンサートツアー”51”〉とあわせて、日本橋三越本店を開催期間となる7月22日(月)までにぜひチェックしていただきたいところです。
©YUSUKE TAKAMURA