2026年から
ニューヨーク・フィルハーモニックの音楽兼芸術監督を務める、ベネズエラ出身の指揮者、
グスターボ・ドゥダメルを追ったドキュメンタリー映画『ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦』が、10月4日(金)から東京・角川シネマ有楽町、恵比寿ガーデンシネマ他で全国順次公開されます。
ベネズエラでエル・システマの音楽教育を受けながら、10代の頃から名だたる巨匠たちの薫陶を受けてきたドゥダメルは、弱冠28歳で名門
ロサンゼルス・フィルハーモニックの音楽監督に就任。『TIME』誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」にも選出されるなど、クラシック音楽の世界を超えて注目される存在となりました。
とくに、
レナード・バーンスタイン作曲「マンボ」を母国の若手音楽家から成る
シモン・ボリバル・ユースオーケストラとともに披露したエネルギーに満ちた動画は、世界中に拡散され大ブレイク。2016年には
コールドプレイ、
ビヨンセ、
ブルーノ・マーズとともにスーパーボウルのハーフタイムショウに出演。ジャンルの枠を超えスターへの階段を駆け上がり続けました。
しかし2017年、政治的混迷を極める祖国ベネズエラのマドゥロ政権への訴えを『The New York Times』紙に寄稿。大統領府と対立したことで、シモン・ボリバル・ユースオーケストラとのツアーは中止になり、ベネズエラに足を踏み入れることすらも禁じられてしまいます―――。音楽を通じて祖国を想い、世界中でタクトで語り続けるドゥダメルの栄光と苦悩、そして挑戦に密着したドキュメンタリーです。
各オーケストラのリハーサル風景やコンサート演奏も多数収録。『
DUNE/デューン 砂の惑星』でアカデミー賞ほか幾多の音響賞の受賞歴を誇るロン・バートレットがミキサーを務めたオーケストラ・サウンドとともに楽しめます。