グラミー賞2冠に輝くレジェンド級オルタナティブロック・バンド、
ザ・スマッシング・パンプキンズ(Smashing Pumpkins)が、前任ギタリストのジェフ・シュローダー脱退後、新体制で制作した初のアルバム『Aghori Mhori Mei』(アゴーリ・モーリ・メイ)を8月2日(金)にリリースすることを発表。あわせて、
ビリー・コーガンと
ジェイムス・イハがそれぞれ新作についてコメントするアルバム・ティザーが公開されています。
通算13作目となるアルバム『Aghori Mhori Mei』は、約10年前から続いてきたフロントマンのビリー・コーガンの多作ぶりを改めて示しています。昨年バンドは、1995年作『
メロンコリーそして終りのない悲しみ』と2000年作『
マシーナ/ザ・マシーンズ・オブ・ゴッド』の続編となるロックオペラ『ATUM』の第3幕の最終章をリリース。野心的な3枚組のアルバム制作後、コーガンはすぐさまスタジオへと舞い戻り、10曲入りの本作の作曲、プロデュース、レコーディングに着手し、2024年に新作をリリースすると宣言していた通り、大規模なツアーを展開する傍らで、アルバム『Aghori Mhori Mei』のレコーディングを完了させました。
コーガンは、「ニューアルバムの楽曲を書くにあたって“故郷には二度と帰れない”という古い格言に興味をもちました」と言い「個人的にはその通りだと思っていたけれど、とにかくやってみたらどうなるだろう?と考えました。過去を感傷的に振り返るのではなく、前進するための手段として。成功か失敗かを懸けて、1990年〜96年頃の自分たちの音楽制作の方法が、今でも明確にインスパイアしてくれるのかを見極めようとしました」とニュー・アルバムの制作について話しています。
また、ティザー動画からの抜粋によるとコーガンは「僕たちは36年間、このロックンロールというゲームをプレイしてきた。最初の曲は何なのか、最初の声明はどうあるべきか、その一瞬にかけて他人が自分たちの判断するのに屈してた。僕たちは、このアルバムを正しく聴く方法は『完全なる作品群』としてだと感じた。10曲、約45分。自分たちが成し遂げたことは、自分たちが目指したことなのか、あの元の位置に戻せたのかどうか。このアルバムで再び故郷に帰ることができたかどうか、ファンに判断してもらいたい」とコメント。
ジェイムス・イハは「いい気分だよ。バンドのオリジナルメンバーと、一緒にステージに立って演奏するのは自然な感覚。自転車に乗る感覚みたいにね。バンドの良い生まれ変わりだし、まだパワーとエネルギーで溢れてる。僕たちは、ビリーが書く曲やバンドの演奏方法など、他のバンドとは常に違っていたと思う。曲のダイナミクス、ヘビーだったり、静かだったり、その中間も、いろんなスタイルをカバーしているし、独特のサウンドを持っているんだ」とそれぞれ語っています。