2023年度セザール賞で最多12部門ノミネートを果たし、フランスで観客動員100万人越えのスマッシュヒットを記録した話題作『The Animal Kingdom』(英題)が『動物界』の邦題で、11月8日(金)より全国公開されることが決定。この度、日本版ポスターと特報が公開されています。
2023年、フランスのアカデミー賞と呼ばれるセザール賞で、一本の破格の衝撃作が異彩を放ちました。フランス映画のイメージを根底から覆すその作品『動物界』は、日本でも話題となった『
落下の解剖学』を凌ぐ最多12部門のノミネートを達成し、同国で観客動員100万人越えの大ヒットを飛ばしました。その舞台は、人間が様々な動物に変異する奇病が蔓延している近未来。人種差別、移民、ルッキズム、感染症など現代的なテーマを内包し、ファースト・シーンから観客を釘付けにする“突然変異”のアニマライズ・スリラーが、あなたの想像力を刺激します。
近未来。人類は原因不明の突然変異によって、徐々に身体が動物と化していくパンデミックに見舞われていました。“新生物”はその凶暴性ゆえに施設で隔離されており、フランソワの妻ラナもそのひとりでした。しかしある日、移送中の事故によって、彼らは野に放たれます。フランソワは16歳の息子エミールとともにラナの行方を必死に探しますが、次第にエミールの身体に変化が出始めます……。人間と新生物の分断が激化するなかで、親子が下した最後の決断とは――?
最愛の家族を守り抜こうとするフランソワを演じるのは、
ジャック・オディアール監督の『
真夜中のピアニスト』、
フランソワ・オゾン監督の『
彼は秘密の女ともだち』などでセザール賞主演男優賞に5度ノミネートされた実績を誇る
ロマン・デュリス。名優
イレーヌ・ジャコブの息子であり、『
Winter boy』でセザール賞有望若手男優賞候補になった新星
ポール・キルシェが、少しずつ動物化していくエミールの心の叫びを、驚くべき繊細さで体現します。さらに、『
アデル、 ブルーは熱い色』の
アデル・エグザルコブロスら、フランス映画界を代表する豪華実力派が集結。
監督・脚本を務めたのは、2014年のデビュー作『Les Combattants』で数々の賞に輝いた新鋭トマ・カイエ。「『ロブスター』の系譜に生まれた、極上の家族ドラマ」(DEADLINE)、「革新的なビジュアル」(SCREEN DAILY)、「2023年度フランス映画の頂点」(CHALLENGE)と批評家たちからも絶賛を受けたその才気は、類いまれなスケールの大きさを感じさせます。
この度公開となった日本版ポスターには神秘的な雰囲気を纏う“新生物”がこちらを覗き込む様子が描かれ、見る者にその全貌を想像させるデザインとなっています。
30秒の特報は、人間が動物化していく奇病が蔓延した世界で暮らすフランソワ(ロマン・デュリス)とエミール(ポール・キルシェ)の親子が市街地で遭遇した“新生物”におののく場面から始まり、行方不明となった母・ラナを捜索する模様が切り取られています。はたして、これは奇をてらった終末的なSF映画か、それとも肉体の異常変容を題材にした新種のボディ・ホラーか。はたまた社会派の風刺劇なのか? いくつもの解釈が可能な奥深さを秘めた本作は、ただならぬ濃密なスリルを呼び起こすとともに、観客を未知なる領域へと誘います。
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