2022年に発表したアルバム『
リンガー・アワイル』でグラミー賞の最優秀新人賞と最優秀ジャズ・アルバム賞を受賞した、シンガーの
サマラ・ジョイ(Samara Joy)が、ツアーをともにしたバンドと録音した新作アルバム『ポートレイト』を10月11日(金)に発表します。日本盤CDにはボーナス・トラックとして「スリー・リトル・ワーズ」を追加収録。アルバムからの先行シングル「ユー・ステップト・アウト・オブ・ア・ドリーム」が公開中です。同曲のレコーディングの模様をとらえたビデオがYouTubeで公開されています。
ヴァン・ゲルダー・スタジオで行なわれた、オクテット編成でのレコーディングに参加したのは、サマラとジェイソン・チャロス(tp)、トロンボーンのドノヴァン・オースティン(tb)、サックスのデヴィッド・メイソン(sax)、ケンドリック・マカリスター(sax)、ピアノのコナー・ローラー(p)、ベースのフェリックス・モースホルム(b)、ドラムのエヴァン・シャーマン(ds)。ベテランのトランペット奏者、
ブライアン・リンチとサマラが共同でプロデュース。ツアーで築いてきたサマラとバンドの親密さが垣間見られるソウルフルなサウンドを聴くことができます。
アンサンブルにおける自身の役割について、サマラは「私はバンドの中で5番目の声、5番目のホルンであると感じています。リスナーの皆さんにも私が“ミュージシャン”であることをわかってもらえるといいなと思います」とコメントしています。
また、サマラは新作を通じて、多様な影響受けたジャズの先人たちが残した豊かな音楽的遺産に敬意を表しています。「さまざまな流れが絶えず注ぎ込まれ、決して枯れることのないインスピレーションの泉。このプロジェクトと、私と一緒にこのプロジェクトを作り上げたミュージシャンたちのことを考えるとき、そんなことを思い浮かべます。7人のミュージシャン、7つの斬新な視点と音楽的背景、そのすべてが成長と素晴らしい音楽の探求のためにデザインされ、ひとつになりました。多くのものからインスピレーションを受けつつも、私たちの独自の音楽を創造するために、常にペンと精神を働かせました。このバンドのサウンドには、驚くほど深い音楽性と創造性が注ぎ込まれています。私は1年間かけて作り上げ、ツアーで何度も修正をしてようやく形になった今作、『ポートレイト』を発表できることを光栄に思います」。
Photo by AB+DM