ブラジル音楽と
坂本龍一との縁で結ばれた稀代のサウンドメイカー、
伊藤ゴローと
ジャキス・モレレンバウム。Morelenbaum2/Sakamotoで坂本と活動をともにした
パウラ・モレレンバウムの3人が、ジャンルを超えた仲間たちを迎え、日本ツアー〈Tribute to Ryuichi Sakamoto〉を開催します。伊藤(g,編曲)、ジャキス(vc)、パウラ(vo)とステージに立つのは、
佐藤浩一(p)、
小川慶太(ds,perc)、
角銅真実(perc)、
伊藤彩(vn)。
公演日程は、12月3日(火)大阪・ビルボードライブ大阪、12月4日(水)静岡・グランシップ静岡、12月6日(金)神奈川・Montreux Jazz Festival Japan(ビルボードライブ横浜)、12月8日(日)福岡・みらいホール福岡。静岡公演にはスペシャル・ゲストとして
坂本美雨(vo)が出演します。
[コメント]運命に導かれ坂本龍一さんに出会い、一緒にアルバムをつくり、世界中を旅し、あちこちの素晴らしい劇場やフェスティバルで共演し、とても親しくさせていただいてきました。坂本さんと過ごした日々をまるで今日のことのように感じますし、彼との思い出は今でも私たちの魂を満たしてくれます。今回坂本さんへのトリビュート公演をしたいと着想してから真っ先に伊藤ゴローさんとジャキスに声をかけました。ゴローさんは素晴らしいミュージシャンであり、ブラジルのスピリッツを美しく体現するギターにいつも心奪われています。そしてジャキスは、私を坂本龍一さんに紹介してくれた張本人なのです。今回のトリビュート公演には、素晴らしい日本のミュージシャンたち、そしてスペシャルゲストも参加してくださいます。みなさんそれぞれのかたちで坂本さんとの結びつきがあります。今回お届けする坂本さんの楽曲、そして坂本さんと一緒に演奏してきたジョビンの楽曲で、会場のみなさまを愛で包みたいと思います。ご逝去から1年以上たったいま、悲しみはまだ癒えませんが、こうして日本で坂本さんへのトリビュート公演ができることをとても嬉しく思います。――パウラ・モレレンバウム久しぶりに日本に戻り、偉大なる師そして友人でもある坂本龍一さんへトリビュートしたコンサートができることを大変楽しみにしていますし、いろいろな想いに溢れています。先日、坂本さんと共通の友人から、坂本さんが私のことを「ブラザー」だと思っていたということを聞きました。まったく同じように、坂本さんは私にとって「ブラザー」です!そして今回のトリビュート公演で、私のもうひとりの日本の「ブラザー」である伊藤ゴローさんとご一緒できることをとても嬉しく思います。私をゴローさんに紹介してくれたのはまさに坂本さんなのです。ツアーが楽しみでたまりません。――ジャキス・モレレンバウムMORELENBAUM2/SAKAMOTO『casa』での教授(坂本龍一)の試みは、ボサノヴァという“聖なる隠れ家”から、ジョビンの作曲を新たに具現化することだったと感じています。このツアーでは、尊敬するパウラ&ジャキス・モレレンバムと共に、教授の美学と哲学に挑み、その魅力を皆さんに楽しんでもらえたらうれしいです。――伊藤ゴローPhoto by Great The Kabukicho