burrrn 2024/09/09掲載(Last Update:24/10/04 13:30)
2000年代初頭のジャパニーズ・シューゲイザーを代表する
burrrnが、約13年振りにして、マスタリングに
ライドの
マーク・ガードナーを迎えたアルバム『without you』を10月16日(水)にCDとLPでリリース。あわせて、同じくマーク・ガードナーがリマスタリングを手掛けたデビュー・アルバム『
blaze down his way like the space show』のリイシュー盤も、CDとLPで同日にリリースされることが発表されています。
2005年に東京で結成し、その後は
死んだ僕の彼女や
Plastic Girl In Closet、
CAUCUS、
sugardrop、
少女スキップらと東京シューゲイザー・シーン隆盛の一役を担っていたburrrn。長いあいだ活動休止状態だった彼らの待望の新作アルバムは、“和製SONIC YOUTH”とも形容されていた2011年発表のデビュー・アルバム『blaze down his way like the space show』以来となる2ndアルバムでもあり、〈FUJIROCK FESTIVAL '24〉での名演も記憶に新しいライドのフロントマン、マーク・ガードナーをマスタリングに迎えた充実作に。
1stアルバムで顕著だった、うねりを伴いながら歪む初期衝動的な轟音サウンドからはやや距離を置きつつも、曲ごとに表情を変えるこだわりぬかれたサウンド・プロダクションは白眉で、再結成後の
マイ・ブラッディ・ヴァレンタインやライドらの作品を彷彿とさせる“現行シーンとのシンクロとアップデート”が見事に体現。マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの復活作『
mbv』の雰囲気を感じさせるノスタルジックな前半、中盤からはライドや
オールウェイズらのポップ・チューンを想起させ、以降は静と動をバランスよく配した楽曲が続き、古参ファンからburrrnを初めて知るリスターまで十分に楽しめる10曲が収録されています。
また、あわせてリイシューされる『blaze down his way like the space show』は、2011年発売当初、『SHOEGAZER DISC GUIDE』監修などで知られる音楽ライターの黒田隆憲から「男女ヴォーカルのMBV的浮遊感と、変則チューニングのソニック・ユース的音響が融合した驚愕の音。本当に日本のバンドですか?」とコメントが寄せたほど。現在も海外のシューゲイザー・ファンから熱い支持を得るも長年廃盤となっており、今回、満を持しての再発となります。こちらも、マーク・ガードナーがリマスタリングを担当。きめ細やかなサウンド構造となり、音の輪郭が浮き彫りとなった立体感のあるサウンドで生まれ変わっています。