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石黒正数による傑作青春漫画『ネムルバカ』の実写映画化が決定。本作のメガフォンをとるのは『ベイビーわるきゅーれ』シリーズで知られる今最も勢いのある監督、
阪元裕吾。主演を務めるのは、
久保史緒里(
乃木坂46)と
平祐奈。大学の女子寮の同じ部屋に住む後輩と先輩という役どころでのダブル主演&初共演となります。
この発表にあわせて、作品の空気感を垣間見ることができる“超ティザー映像”と、主演2人をとらえたスチール写真が初公開。あわせて、石黒は実写映画化を記念したイラストも描き下ろし。映画『ネムルバカ』は2025年春、東京・新宿ピカデリー他にて全国公開されます。
本作で初めて原作がある作品の映画化に挑戦することとなった阪元監督は、「漫画を映画化するという行為はとてつもないことなので、本当に悩んだのですが、でも『ほかの作家にやられるくらいなら僕がやりたい!』と思う自分のエゴで手を上げました。自分が面白いと思えることと、原作の面白いところをひたすら信じ、いや疑い!戦わせ、悩み、たくさん葛藤した日々でした」と作品に挑む思いを語っています。
17年前の作品が映像化されることについて原作の石黒正数は「阪元裕吾監督の『べイビーわるきゅーれ』を観た時“そうそう、こういうの!僕はネムルバカをこういう風にしたかったんだよ”と思ったものです。なんの運命の巡り合わせか、その阪元裕吾監督に『ネムルバカ』を撮っていただく事になりまして。これは大変な事ですよ!」と感激の言葉を送り、さらに本作の実写化を記念した入巣とルカの描き下ろしイラストも到着しました。
本作の主人公は、大学の女子寮の同じ部屋に住む後輩と先輩という間柄の2人。後輩・入巣柚実役を久保史緒里、先輩・鯨井ルカ役を平祐奈が務めます。本作で初共演となる2人ですが、初めてとは思えないほどぴったりと息の合った演技を見せます。本作の出演について久保は「『ネムルバカ』という作品と出逢い、この世界を愛しすぎてしまい、ある日、台本を捲る手が震えていることに気がつきました。それ程までに魅了されたこの世界を柚実としてどう生きたのか。忘れることのできない、あの青春の日々を。確かに存在した、あの時間を。あの空間を。是非劇場で味わっていただければ嬉しいです」と本作にかけた熱い思いを語っています。
本作で先輩・鯨井ルカ役を演じた平祐奈は、
是枝裕和監督の映画『
奇跡』でデビューし、子役から現在に至るまで数々の作品で主演を務めてきました。平は「初めて尽くしの役柄に無我夢中で自分自身と戦い抜いた日々でした。史緒里ちゃんとの出逢いや一緒に向き合ったこの青春はわたしの宝物になりました。モラトリアムを描きながら自分を知るキッカケやその大切さを感じさせてくれる作品。さまざまな世代の方に届けたい。正真正銘“駄サイクル”ではなく素晴らしい作品です」とコメントし、本作にかける並々ならぬ思いが伝わってきます。さらに本作では、人生初の金髪姿とギター演奏にも挑戦。どちらも平の新たな魅力が発揮されており、今後発表される音楽の詳細にも期待が高まります。
併せて解禁された超ティザー映像は、入巣(久保史緒里)の鼻歌から始まり、2人の住む女子寮が映し出されています。そして徐々にライヴ会場を思わせる歓声が重なっていき、タイトルが登場。そして最後に入巣とルカの日常の一コマも描かれます。スチール写真も原作の表紙を彷彿とさせるものとなっており、久保と平からは初共演とは思えないほどナチュラルな様子がうかがえ、何気ない日常さえも魅力的に描く阪元監督らしいシーンをみることができます。
本作は、ぬるま湯に頭まで浸かったような、でも当人にはそれなりに切実だったりもする「大学生」という不思議なひとときを過ごす若者たちを描いた物語。緩くて何気ない日常を、笑いを交え魅力的に活写しながらも、夢を追う者と違う道を選ぶ者、友情と別れを描いており、誰もが一度は経験したことのある気持ちが去来することでしょう。そして、自分らしさを見つけようと必死にもがく人たちを応援する作品にもなっています。
©石黒正数・徳間書店/映画『ネムルバカ』製作委員会
©石黒正数/徳間書店