SUMMER SONIC '06への出演が決定している米国の5人組、アヴェンジド・セヴンフォールドの最新作『シティ・オブ・イーヴル』（写真）が、ようやく日本でも発売されることになりました。国内盤（WPCR-12319 税込\1,980）は6月7日の発売予定です。今作の輸入盤は昨年6月に発売済み。米ビルボード・チャートで初登場30位を記録し、現在までに50万枚以上を売り上げてゴールド・ディスクに輝いています。

　このA7X（と略すようです）、デビュー当時はメタルコアの範疇で語られることが多かったようですが、ハッキリ言ってこのアルバムで化けました。ハードコア由来の生々しさや、ガンズ・アンド・ローゼズを思わせるふてぶてしいストリート感覚を覗かせたかと思えば、メロディック・パワー・メタル譲りのツーバス疾走パートも登場、ツイン・リード・ギターが大量にフィーチャーされ、ストリングスを配した8～9分の大作もあり、ヒット・ポテンシャル抜群のバラードも……。と、言葉で説明すると“？？？”なコトになってしまうのですが、そのすべてが渾然一体となった音は唖然としてしまう勢いがあります。海外のメディアで引き合いに出されたバンドはGN'Rをはじめ、アイアン・メイデン、メタリカ、パンテラ、バッド・レリジョンにミスフィッツ。日本人の耳にはアングラなどの要素も聴こえることでしょう。

　余計にサウンドが想像し難くなったかもしれませんが、公式HPでは2曲の試聴に加え、同作からのビデオも3曲楽しめますので、興味の湧いた方はどうぞ。本国でのリリースから1年を経ての日本発売となりますが、昨年のヘヴィ・ロック／メタル・シーンを代表する一作ですので、未聴の方はこの機会にぜひチェックを！

●『シティ・オブ・イーヴル』収録曲
01. ビースト・アンド・ザ・ハーロット
02. ハーン・イット・ダウン
03. ブラインデッド・イン・チェインズ
04. バット・カントリー
05. トラッシュト・アンド・スキャッタード
06. シーズ・ザ・デイ
07. サイドワインダー
08. ザ・ウィキッド・エンド
09. ストレンクス・オブ・ザ・ワールド
10. ビトレイド
11. M.I.A.