ミニマル・ミュージックの先駆者、
テリー・ライリー(Terry Riley)の金字塔作「
In C」が初演から60年を迎えたことを記念し、今年7月21日に本人が約15年ぶりに演奏に参加した清水寺での奉納演奏のライヴ盤『In C - 60th バースデー・フルムーン・セレブレーション・アット・清水寺』が12月20日(金)に発売されます。
昔も今も、そして未来も、常に新しく、独創性にあふれる音楽を作り続ける音楽界の大巨匠テリー・ライリー自ら「自身を象徴する楽曲」と話す「In C」(1964年)が、今年で誕生60年を迎えました。清水寺での奉納演奏は、同楽曲の「60歳の誕生日をお祝いしたい」というライリー本人の強い希望のもと実現した祝祭。当日は、約50人の演奏家とともに「In C」が奏でられました。
世界中でさまざまな形態で演奏され続けている「In C」ですが、実は、2009年にニューヨークのカーネギーホールで行なわれた素晴らしい演奏会をもって「この曲の演奏からの引退」を決めていたライリー。以来、世界中からのあらゆるオファーも断っていましたが、この奉納演奏は実に15年ぶりの作曲者本人参加という、世界的にも歴史的にも非常に貴重な機会となりました。
その独自の楽曲スタイルから自由と調和を象徴すると評される「In C」が本人参加で奏でられ、演奏が終わると同時に清水寺には満月が浮かび上がったとのこと。「In C」が世界中で60年愛され続けてきたことに、そして、神仏や大自然、さらには宇宙への感謝のこもった歴史的な祝祭が、本ライヴ盤にて追体験できるかもしれません。