19歳の日本人シンガー・ソングライター“Rol3ert”(ロバート)が、1月22日にデジタル・リリースした新曲「meaning」が話題。無名の新人にも関わらず、現在Spotifyではアジア各国のNew Music Fridayをはじめ国内外20以上のオフィシャルプレイリストにリストイン。Apple Musicでは「Tokyo Highway」や「New Music Daily」プレイリストにもプログラムされています。
その歌声が話題を呼び、Instagramでは約5万5千人のフォロワーを突破。コメントのほとんどが海外からで、彼の歌声に絶賛の声が寄せられています。ボーカロイド・カルチャーやTikTokヒットが大きく注目されている日本の音楽シーンの中で、
d4vd や
THE 1975 のようなインディポップ・ロックに影響を受け、初めからグローバル・シーンで勝負していくというアプローチも、新たなカウンターカルチャーを感じさせます。
そして1月28日(火)に待望の「meaning」オフィシャル・ミュージック・ビデオがYouTubeで公開。東京の夜の街を、Rol3ertが歩きながら歌うというシンプルな映像構成ながら、彼の力強い歌声と飾らないまっすぐな表現が未知なる可能性を感じる映像となっています。
Rol3ert。新しい才能の誕生を目撃してほしいところです。
[解説] 19歳の日本人SSW、Rol3ert(ロバート)との出会いは衝撃だった。そのサウンドはストリーミング文化の浸透によって洋楽と邦楽の壁が無くなったグローバルなスピリットによって生み出されている。 幼少期は、ティム・バートン作品からの影響で映画監督を夢見ていたRol3ert。バイオリンやフェンシングにも励み、ONE OK ROCKに憧れバンドを結成、のちに解散。独学でピアノ、ベース、そしてガレージバンドから手探りで始めた個人の創作活動。 フェイバリットなルーツはマイケル・ジャクソン。Joji、d4vd、THE 1975など現代のインディーロックからの影響はもちろん、80’s&90’sポップ / ロックからリファレンスが垣間見える良質なサウンドメイク。最新曲となる「meaning」は、a-haからの文脈を継承した煌びやかなネオンの瞬きを感じる音の響きが美しい。軸となるのは、目の前のもやを振り払うビートの疾走感、息遣いにまでこだわられたボーカリゼーションの妙。裏声の使い方のセクシーさ、温もりを感じるせつなきメロディーラインが中毒性高い。何よりレコーディングにおける音の良さ、音圧の気持ちよさが秀逸だ。必要なものを研ぎ澄まし、いらないものは削ぎ落とす取捨選択の潔さから生まれた極上のポップセンスが白眉なのである。 歌詞のテーマは、多様性とグローバルな視点。社会学的な影響から紡がれる自己のアイデンティティーを言語化した、自信と脆弱性が共存するナイフのようなリリックに心を揺さぶられた。夢は、マディソン・スクエア・ガーデンでのライブであり、世界へ自らの作品を広げていきたいという。ポップカルチャーにとって特異点となるであろう2025年、インディペンデントの時代。令和ポップ / ロックを次の時代へと牽引するアジア東京発→世界照準な表現者、Rol3ertはシーンに新風を巻き起こしそうだ。 ――ふくりゅう(音楽コンシェルジュ) VIDEO