英ノース・ロンドン生まれブライトン在住のアーティスト / 作曲家 / ピアニスト / プロデューサーのサム・ベステによるプロジェクト、ザ・ヴァーノン・スプリング(The Vernon Spring)が、オーラヴル・アルナルズのレーベル「OPIA Community」、「RVNG Intl」、「インパートメント」の3レーベルからの共同リリースでニュー・アルバム『Under a Familiar Sun』をCDとLPで5月9日(金)に発表します。
2023年に初来日も果たしたザ・ヴァーノン・スプリングは、2008年に弱冠17歳にして故エイミー・ワインハウスのワールド・ツアーのピアニストに抜擢。その仕事により、後にMFドゥーム、ケンドリック・ラマ―のプロデューサーであるSounwave、ベス・オートンやマシュー・ハーバートらとのコラボレーションへの道を拓きました。20代半ばにオルタナ・ソウル・トリオ“Hejira(ヘジラ)”を結成し、自主レーベル「Lima Limo」を創設。2019年には本ソロ・プロジェクトを始動し、ジャズのバックグラウンドと現代的なエレクトロニック・プロダクションを融合させ、ジャズでもポスト・クラシカルでもない幽玄で繊細なピアノ・ミュージックを確立。2021年のデビュー・アルバム『A Plane Over Woods』はロングセラーを記録し、マーヴィン・ゲイの名作『What’s Going On』を独自に解釈したLP『What’s Going On』も高い評価を獲得しています。
最新作『Under a Familiar Sun』は、彼の芸術的進化の幅の広さと深みを物語るもの。作曲とプロセスに基づく長い実験期間を経て生まれ、これまでの即興的なプロダクションからより複雑なアプローチへと転換。プロデューサーのIko Nicheとともにアルバム制作を進める中で、ヒップホップの影響や、サンプリングを活用した手法を取り入れながら、持前のピアノ・コンポジションを全編にわたって貫き、前人未到のサウンドスケープを描きだしました。