『シビル・ウォー アメリカ最後の日』主人公のモデルにもなった実在したひとりの女性、
リー・ミラーの情熱的で数奇な運命を映画化した『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』が、5月9日(金)より日本公開決定。あわせて、予告映像とポスター・ヴィジュアルが発表されています。
本作で描かれるのは、報道写真家として戦争の最前線を駆け抜け、20世紀を代表する報道写真家となり、その名を歴史に刻んだリー・ミラーの人生。マン・レイ、パブロ・ピカソ、ココ・シャネル、ジャン・コクトー、ダリ、コンデ・ナストら時の天才たちを魅了してきた輝きは写真家へと転身してからも光りを放ち、凄まじい情熱とエネルギーで戦場へ赴く写真家となりました。彼女が写し出す写真には、唯一無二の芸術的センスに加え、人間が持つ脆さと残酷さの両方が刻みこまれ、今もなお、人々を惹きつける歴史的記録として真実を伝えています。
本作の製作総指揮でもあり、主演としてリー・ミラー役を務めた
ケイト・ウィンスレットは、20世紀の男性社会に飛び込み、使命を持って写真を撮り続けたリー・ミラーの人生に深く感銘を受け映画化を熱望。8年以上の歳月をかけ、偉大な写真家リー・ミラーの知られざる人生が遂に映画化されました。監督は、本作が長編映画監督デビューとなるエレン・クラス。ケイトは「リーがどのような人物で、戦争写真を撮るという経験が彼女をどう変えたのか、ありのままの真実を伝えたい」と、多数の賞を受賞している著名な撮影監督でもあり、彼女が撮影監督を務めた『
エターナル・サンシャイン』以降、親交のあったエレンを本作の監督に抜擢。さらに、
マリオン・コティヤール、
アンドレア・ライズボロー、
アンディ・サムバーグ、
アレクサンダー・スカルスガルドなどケイト自らキャスティングした豪華俳優陣が脇を固め、男性優位の社会の中で大きな犠牲を払いながら、信念を貫いたたくましい女性の姿を鮮やかに映し出しています。また、今年度の第82回ゴールデングローブ賞、第78回英国アカデミー賞などで数々の賞レースでノミネートされており、英国国内外から高い評価と注目を集めた本作。待望の日本公開となります。
このたび公開されたポスター・ヴィジュアルは、1945年ヒトラーが夫人と共にベルリンの総統地下壕で自死した当日、ミュンヘンにあるヒトラーのアパートの浴室で、リー自らが被写体となり撮影した瞬間を切り取ったもの。実在するこの一枚は「ヒトラーの浴室のリー・ミラー」として、戦争の終わりを伝えた歴史的一枚です。バスマットに脱いだ泥だらけのブーツ、立て掛けられたヒトラーの写真、そしてお湯を張った浴槽に“普通”に入浴するリーの姿が印象的に写されています。
あわせて公開となった予告映像は、ケイト・ウィンスレット演じるリー・ミラーが南フランスでモデルやアーティスト仲間と華やかに過ごす時代から始まります。写真家に転身し、かつてカヴァー・モデルとして活躍していた『VOGUE』誌へ自らの写真を売り込み、編集者からの嫌味にも怯まず、“写真を撮られる側ではなく、撮る側でありたい”、そして“真実で中身のある記事を書きたい”という強い信念を貫き、写真家としても唯一無二の才能を開花させ、次第に多くの人から支持を得ていきました。しかし、1940年に世界は様変わりし、世界に迫る脅威はロンドンにも及び、第二次世界大戦の真実を伝えるべくリーは立ち上がります。圧倒的な男性社会の中で女性が戦地を取材することは許されず、闘い、何とか従軍記者の権利を勝ち取ります。そして、戦地の女性や酷い犯罪の声なき被害者たちへの深い理解と共感を持ち合わせていたリーは、数々のスクープ写真を収めていきますが、この写真が掲載されないことを知り、怒りを顕にし、絶望に打ちひしがれます。
彼女はいかにして従軍記者になったのか、戦争の前線で目撃した真実、人生をかけて遺したものとは一体何だったのか。20世紀を代表する最も偉大な女性報道写真家・リー・ミラーの知られざる人生を描く本作への期待が高まります。
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