バンドにとってこの5年間の歩みは決して平坦なものではありませんでした。実験的かつビート重視の作風の2020年作『Making a Door Less Open』は、世界的な混乱の時期と重なり、バンドは長期間にわたり活動休止に。2022年にようやくツアーを再開すると、「It’s Only Sex」や「Sober to Death」が思わぬバイラルヒットを遂げたことで、過去の代表作『Teens of Denial』や『Twin Fantasy』とあわせ、新世代のファンをも惹きつけることに成功。大掛かりな演出を施したMasqueradeツアーでは、精密な大規模プロダクションに挑戦し、バンドの新境地を切り拓いたものの、直後にメンバー全員が体調を崩してしまいます。