birdが、12作目となるニュー・アルバム『
Reconnect』を3月12日(水)にCD・LP・サブスクにて同時リリース。その発売直後、3月13日(木)23:00〜23:20にTBSラジオ『アフター6ジャンクション2』の音楽コーナー「LIVE&DIRECT」にbirdと
スチャダラパーが生出演します。
アルバム・リリースに先行して発表された「再び世界へ feat. ARIWA」、「センスとユーモア feat. スチャダラパー」が好評を博すなか、6月初週に東阪ビルボードライブでのリリース・ライヴ〈bird“Reconnect”Live!〉を開催、公演詳細が発表されています。
出演者は、bird(vo)、
冨田恵一・
冨田ラボ(Sound Prod,key)、
坂田学(ds)、
鹿島達也(b)、樋口直彦(g)、
Hanah Spring(bgv)、
稲泉りん(bgv)、ARIWA(special guest)、スチャダラパー(special guest)と超豪華な布陣で、“再びつながる”祝祭の日が盛り上がることは間違いありません。
ARIWA(
ASOUND)とスチャダラパーを迎え入れた新作『Reconnect』のコンセプトは“再びつながる”こと。それはbirdが25周年に入って歌い続け、これからも歌っていけることへの尊さやファンへの感謝を折りに触れ語ってきた証としての作品集。そんな通過点であり、区切りでもあり、そして新たな未来へ向かおうとするbirdの25周年を迎えた現在地がここに示されています。新たな取り組みもすべてこのテーマが通底されており、複雑さと多様性に満ちたこの現代社会において、ただまっすぐひたむきに、音楽、人々、世代、世界と向き合い、これまでのつながりはより強く、さらにこれから新しい人々や未知のこととつながっていくことの深い重要性を新作のメッセージとして全身全霊を込めたフル・アルバム全10曲となっています。
アルバム『Rconnect』全曲フル・プロデュースを手掛けるのは、音楽ファンに圧倒的な支持を得るポップス界のマエストロ、冨田ラボこと冨田恵一。2006年『
BREATH』、2015年『
Lush』、2019年『
波形』を通じて、birdが音楽的に深い信頼を寄せ、長きにわたって繋がり続けた確かなパートナーシップから生まれた、通算4回目となるフル・アルバムでのタッグとなった、この2人でしか起こすことのできない化学反応による、渾身の傑作がここに完成。初回仕様限定のCDとLPには合計10,000字を超える、2人それぞれによる充実した内容の“冨田恵一 / bird執筆『Reconnect』スペシャルライナーノーツ”が付属されます。
また、これまでフィーチャリングされることの方が多かったbirdが、新作では25年歌い続けてきたからこその出会いをかたちにするため、世代を超えて“つながること”の証として、新作にはスチャダラパーとARIWA(ASOUND)を迎え入れ、共に作り上げました。そしてその世界観を我々の前で具現化させるリリース・ライヴも決定しており、新たな未来へ、希望を込めて、歌をうたう、2025年のbirdに注目です。
[〈bird“Reconnect”Live!〉に向けてのコメント]新しいアルバム「Reconnect」は、プロデューサーの冨田恵一さんとじっくり丁寧に作った1枚、ぜひ聴いてください!
そしてアルバムリリースを記念したライブ「bird “ Reconnect ” Live !」が6月に大阪と東京で決まっています。
今回は、バンマスが冨田さん!坂田学さん、鹿島達也さん、樋口直彦さん、Hanah Springさん、稲泉りんさん、
このチームで新曲をいっぱい演奏できたらいいなと思っています。
アルバムに参加してくれた、ARIWAさん、スチャダラパーさんもゲストで来てくれます(大阪、東京)!
ライブにゲストをお迎えするのは久しぶりで、今からワクワクしています。
6月ビルボードライブ大阪、東京でお待ちしています。賑やかで楽しい時間になりそう!――birdアルバム『Reconnect』に続いて、ライブにも参加します。
bird さん、素晴らしいメンバー、ゲストのみなさんと演奏できるのを今から楽しみにしています。
みんなで素敵な時間を過ごしましょう!――冨田恵一 / 冨田ラボやってやりますよ!老人力見せてやります!――ANI(スチャダラパー)birdのライブを観に来たお客さんが、楽しすぎてステージに乗っかっちゃった!みたいな気分でみなさんと一緒に楽しみたいですね!――Bose(スチャダラパー)自分にとってはほぼ初めてビルボード、あまり緊張しないように頑張りたいと思います!――SHINCO(スチャダラパー)[先行1st配信楽曲「再び世界へ feat. ARIWA」へのコメント]今回のお話を頂いた時は“なんで私?”とただただびっくりしました。届いたデモ音源にはすでにbirdさんの仮歌が入っていたんですが、そこにはデモとは思えない、力強くてしなやかで、そして高音や激しい跳躍など高い技術が求められるフレーズが続く中、それを感じさせず淡々と完璧に歌い上げるbirdさんの歌声が入っていました。そんなbirdさんの魅力が詰まった冨田さんプロデュースのトラックは、アーバンさと新しさが共存しており、私自身初めて挑戦する音楽であり、わくわくと興奮が止まらなかったことを覚えています。日本のFemale Singerを代表するbirdさんの25周年という節目で一緒に声を重ねられたこと、本当に嬉しく贅沢に感じております。
birdさん、25周年おめでとうございます!!
Reconnect!!――ARIWAスピード感あるメロディーがかっこいい!冨田さんのアドバイスのもと、グルーヴや韻、言葉遊びなどにフォーカスしながら、歌詞を作る作業は刺激的でとても楽しかったです。
いつか一緒に歌えたらいいなと思っていたARIWAさん。声と声が重なって「再び世界へ」は力強い1曲に!ARIWAさん、ありがとうございます。
「あなたと世界へ 愛が踊るまで 重なる歌声 再び世界へ」この曲の歌詞の一部、個人的に気に入っているフレーズです。音楽を通して、みなさんと何度でもつながることができますように。――bird[冨田恵一による「再び世界へ feat. ARIWA」解説コメント(冨田恵一 / bird執筆『Reconnect』スペシャルライナーノーツより一部抜粋)]今プロジェクトで最初に作曲した曲だ。作曲にあたりbirdの歌唱を活かしきった、リードに相応しいものを、と考えていたとき、Amapianoが浮かんだ。Amapianoは南アフリカのハウス派生ダンス・ミュージックだが、2023年頃、30分くらいのDJ ミックスをYouTubeでよく観ていた。音色構成とリズム構築にたいへん魅せられたが、メロディはプリミティヴなものから洗練されたものまで幅広く、飽きずに聴けた。私とアフリカ音楽という大きな括りでいえば、高校のときに購入したアフリカ先住民の現地録音盤を原点とし、80年代のサリフ・ケイタ、モリ・カンテ、00年代に入って知るフェラ・クティなどに親しんでいたが、Amapianoはまったく違う音像でありながらリズム、メロディのフォルムには共通点も多く、そこに惹かれたのだろう。birdの歌唱とアフリカ的メロディの親和性を確信、そこを出発点として着手した。とはいえ完全なAmapianoフォームでの制作はライヴ・ドラムを中心とする今回の趣旨と離れてしまうので、1Bセクションからライヴ・ドラム、ベースを参入させることにした。そこでは知識としてのみ知っていたアフリカと南米音楽の共通性を体感し、2Aセクションのリズムはソンゴ(キューバ音楽のリズムの一形態)にした。プリフックでのキメと転調、4声ハーモニーを経て、Fm(Fマイナー・コード)一発のフックという斬新だが自然で美しい構成ができたと思う。そしてこの曲では、ゲストのARIWAの歌唱がとんでもなく素晴らしい。birdとの差異、親和性の両方を味わって欲しいが、最後のフックでのインプロがとてもエキサイティングだ。録音時、彼女の歌唱に関する伝統的な知識とそれを実現するテクニックには驚かされた。[先行2nd配信楽曲「センスとユーモア feat. スチャダラパー」へのコメント]birdさんとのレコーディングはとても楽しかったです。
タイトルを自分のフレーズにしたいと言われて光栄でした。
――ANI(スチャダラパー)ラップの歌詞の中に「ヒゲラルキー」というちょっと変わった言葉をこっそり入れました。
書き間違いかな?と疑問に思ったbirdさんがそれをネットで検索したら、その言葉を発明した「みうらじゅん」さんの名前が出てきて、少し混乱するという嬉しい因果などもあり(笑)、楽しいレコーディングでした。
一緒に曲作りをするのは、たぶん15年ぶりぐらいですけど、変わらず凛とした歌声で素晴らしかったですね。――Bose(スチャダラパー)意外に古い付き合いなのですが、あらためて一緒に曲を作るのは新鮮で楽しい経験でした。
これからもよろしくです。――SHINCO(スチャダラパー)スチャダラパーさんにはfeat.で呼んでもらったり、DJ CELORYさんの作品でご一緒したりと以前からお付き合いがありました。頼れる先輩達の「センスとユーモア」が光るかっこいい1曲になっています。作詞は言葉を書く人がBoseさん、ANIさん、私の3人になるので、リレー形式でつないでいけたらおもしろいかなと思ってお願いしました。普段は1人での作詞作業、今回はお二人から言葉を受け取って書いていくことは、想像がどんどん膨らんでとても楽しかった!みんなの歌入れが終わった後、SHINCOさんがナイスなフレーズやスクラッチを入れてくれました!
スチャダラパーさん、冨田さん、私の組み合わせ、いろんなシーンが駆け巡る音楽をぜひ体感してくださいね。――bird[冨田恵一による「センスとユーモア feat. スチャダラパー」解説コメント(冨田恵一 / bird執筆『Reconnect』スペシャルライナーノーツより一部抜粋)]本曲は歌モノとしては最後に書かれたものだ。収録された形に落ち着くまで何パターンかの作曲を重ねる必要があった。他者の意見による改訂ではなく、私自身が納得のいく形にするまでの経緯の話だ。最初は全体にもっとファンク寄りのものだったが、メロディアスな部分が必要と感じ、改変を重ねた。ファンクの名残はテンポ・アップしたラップ・パートで聞かれる。改変を重ねるうち、シンガー主導ラップ曲の構成にはかなりの自由度を持たせられると感じ、メロウなヴォーカルに90年代末アプローチの管弦をあしらったフック→無調に近いラップ・パート→モンド・エキゾチカ・パート→フック→テンポアップしたラップ・パート→フックという構成ができあがった。
まずbirdが冒頭フックの作詞をし、Bose、ANIが自身のパートのリリックを、続くパートをbirdが作詞、というようにリレー形式で作詞は進んだ。歌詞完成後、まずはbirdのVOを録音した(ちなみに今作で使用したのは冨田ラボ・スタジオのみ、使用したVOマイクはAUDIO-TECHNICA AT5047のみ)。SDPのレコーディングはまずは二人のラップとガヤ部分を録音、その後SHINCOの機材をセットして効果的なフレーズ、スクラッチを入れてもらった。作業は滞りなく進み、ライヴ・ドラムにラップ・パートから最後までマシン・ドラムが重なるという特異な音像も巧く処理できたと思う。