「MUSIC AWARDS JAPAN」主催のCEIPAとTOYOTA GROUPによるグローバルショーケース〈「matsuri '25: Japanese Music Experience LOS ANGELES」presented by CEIPA×TOYOTA GROUP “MUSIC WAY PROJECT”〉が、米・カリフォルニアのPeacock Theaterにて3月16日19:30から翌17日の11:30まで開催されました。
世界基準のクオリティを持つ日本人アーティストに焦点を当て、その魅力を世界へ発信する本イベント。海外の音楽シーンでも注目されている
Ado、
新しい学校のリーダーズ、
YOASOBIの3アーティストによるライヴパフォーマンスのほか、日本貿易振興機構(JETRO[読み:ジェトロ])主催、在ロサンゼルス日本国総領事館、JAPAN HOUS協力による日米音楽業界関係者及びメディアに向けたプレスカンファレンスも開催されました。
最初にパフォーマンスを披露したのは、“小説を音楽にするユニット”YOASOBI。アニメ『
【推しの子】』のOP主題歌「
アイドル」が、米ビルボード・グローバル・チャート“Global Excl. U.S.”、Apple Music「トップ100:グローバル」などでも首位を獲得し、J-POP史上初となる記録を次々と打ち立てました。セットリストとアーティストコメントは以下です。
[セットリスト]1 セブンティーン
2 祝福
3 UNDEAD
4 たぶん
5 勇者
6 怪物
7 夜に駆ける
8 群青
9 アイドル[YOASOBI コメント]YOASOBIとして、フェス以外で他のアーティストの方々とイベントをご一緒する機会がこれまでなかったので、とても楽しかったです。しっかりトップバッターを務め、次の出番となる新しい学校のリーダーズへ向けて、お客さんを温められたのではと思います。
世界と日本を区切っているわけではありませんが、自分たちにできることを一生懸命続けた先に、世界中の人々にも私たちの音楽が届いてくれたら嬉しいですし、できるだけ多くの人に届けたいと思っています。そして今回アメリカという地で、こんなにも多くのお客さんが集まってくださったことも、本当に嬉しかったです。 なお、YOASOBIは6月にスペインの音楽フェス〈Primavera Sound Barcelona 2025〉への出演、7月に全国14道県40公演に及ぶ、初の国内ホール・ツアー〈YOASOBI HALL TOUR 2025〉の開催が決定しています。
撮影 YURI HASEGAWA
©Sony Music Entertainment (Japan) Inc. 次に登場したのは、パワフルなダンスと全曲メンバー振り付けのライヴが注目を浴びる新しい学校のリーダーズ。「Free Yourself」「One Heart」といったライヴ初となる新曲も披露されました。セットリストとアーティストコメントは以下です。
[セットリスト]1 Change
2 Fly High
3 Arigato
4 オトナブルー
5 Toryanse
6 Free Yourself
7 WOO! GO!
8 Essa Hoisa
9 Tokyo Calling
10 NAINAINAI
11 One Heart[新しい学校のリーダーズ コメント]今年最初の海外公演全力で楽しませて頂きました!
ロサンゼルスは私達にとって、共同生活をしたりEPを制作したり、沢山の出会いと思い出の詰まった場所です!
ここで日本のアーティスト様と共にライブが出来たことをとても嬉しく思います!
それぞれのエネルギーがこれからも世界に響き続けていくのが楽しみです。 新しい学校のリーダーズは7月19日(土)に幕張メッセ9-11ホールにて結成10周年記念ライヴ〈宣誓 個性や自由ではみ出し10年〉を開催します。
撮影 YURI HASEGAWA 最期は女性ソロアーティストとして初の国立競技場でのライヴを行なった22歳の歌い手、Ado。セットリストは以下です。
[セットリスト]1 唱
2 新時代
3 うっせぇわ
4 ラッキー・ブルート
5 Tot Musica
6 ルル
7 愛して愛して愛して
8 逆光
9 Episode X
10 踊 Adoは、4月26日(土)より自身2度目となる世界ツアー〈Hibana〉を開催。日本人アーティスト最大規模となる世界30都市以上、50万人超えの動員を予定しています。
Photo by Viola Kam(V’z Twinkle) また、当日の模様を伝えるライヴレポートも到着しています。
[ライヴ・レポート] 米ロサンゼルス・ダウンタウンのピーコックシアターで16日(日本時間17日)、日本を代表する世界的アーティストのAdo、新しい学校のリーダーズ、YOASOBIの3組がコンサートを開き、米国内外から集結した7000人のファンが3時間の熱演に酔いしれた。チケットは前売りで完売となり、日本の音楽への関心の高さをうかがわせた。
「matsuri '25: Japanese Music Experience LOS ANGELES 」と題されたこのコンサートは日本レコード協会など音楽業界の主要5団体が設立した一般社団法人カルチャー アンド エンターテイメント産業振興会(CEIPA)とトヨタグループが主催した。
CEIPAとトヨタグループは2月下旬に日本の音楽コンテンツの海外進出を支援する「MUSIC WAY PROJECT」の始動を発表したばかり。「matsuri '25」はプロジェクト初の大型イベントとして日本音楽界の期待を背負って開催された。
コンポーザーのAyaseとボーカルのikuraによる音楽ユニット、YOASOBIが先陣を切ってステージに登場した。昨年は米国の音楽フェス「コーチェラ」に出演し、年間を通して海外で最も再生回数が多かった日本のアーティストとして注目を集めた。
日本史上初の11億回再生を記録したデビュー曲「夜に駆ける」などのヒット作を次々と披露し、「群青」では観客が一体となって合唱する姿も見られた。ikuraは「皆さんと最高な音楽を楽しめたらと思ってやって来た」と英語と日本語でファンに語りかけた。ラストの「アイドル」では、お決まりの「オイ!」コールで会場が一体となった。
昨年は計11万人を動員するワールドツアーを成功させ、コーチェラにも出演した4人組ダンスボーカルユニット、新しい学校のリーダーズは、2021年に世界デビューを果たした「オトナブルー」など11曲をノンストップで披露した。メンバー自身が全曲振り付けを考案しており、キレのあるダンスパフォーマンスで、会場を興奮の渦に包んだ。最後にメインボーカル、SUZUKAの呼びかけリーダーズメンバーと観客が声を合わせ、今月リリースされたばかりの新曲「One Heart」が披露された。同曲と未配信の新曲「Free Yourself」は、ライブでの初披露となった。
世界30都市以上50万人を超える日本人アーティスト過去最大級となるワールドツアーを控え、海外にも多くの熱狂的なファンを持つ22歳の歌い手、Adoはボックスの中に立ち、シルエットで登場した。大型スクリーンのアニメーションを背景に、大ヒット曲「唱」「新時代」「うっせぇわ」など計10曲を歌い上げた。「愛して愛して愛して」ではAdoとファンが絶叫で声を合わせ、盛り上がりは最高潮に達した。
Adoはショーの最終盤で「新しい学校のリーダーズ、YOASOBIとステージをシェアしているのは夢のよう。日本の音楽と文化を体験してくれてうれしい。最高の夜だった」と英語と日本語で語り、ファンに感謝を表した。
「matsuri '25」のチケットの売り上げの一部は、1月にロサンゼルス郡で発生した山火事の被災地支援に充てられる。「MUSIC WAY PROJECT」は、今後も世界各地でライブを開催する。