トマス・ディンガー(ex.
ノイ!,
ラ・デュッセルドルフ)とニルス・クリスチャンセンらによって結成された、
1-Aデュッセルドルフ(1-A DuSSELDORF)が、ヴォーカルに
ダモ鈴木(ex. カン)を迎えて行なった秘蔵セッション音源『
錆 (Rost)』が4月4日(金)にリリース。クラウトロック史をゆるがす幻の音源が、40年近い年月を飛び越えてついにヴェールを脱ぎます。
バンド名“1-Aデュッセルドルフ”の考案者はクラウトロック界のゴッドファーザー、
コニー・プランク。1986年にトマス・ディンガーを中心に、デュッセルドルフ界隈のミュージシャンたちで結成され、10年以上の時を経た1999年に1stアルバム『
Fettleber』をリリース。ノイ!が持つダウナーでヒプノティックなエレメントだけを抽出し、独自解釈に拡大させたようなサウンドは各方面から注目を浴びました。以降、1stアルバムと同年の『
Königreich Bilk』、2000年『
D.J.F.』、2001年『
Live』と立て続けにアルバムを発表するも、2002年にトマス・ディンガーが他界してからは、ニルス・クリスチャンセンとステファン・ドムニッシュに、ディアク・フラーダー(ラ!ノイ?)を加えた新生1-Aデュッセルドルフとして活動を継承しています。
今回、日本のレーベル「Suezan Studio」から日本独占リリースされる『錆 (Rost)』は、1999年の1stアルバム以前である1986〜94年のバンド黎明期にレコーディングされたもので、いちども公開されることもなく長いあいだ封印されていた、いわくつきの音源。ダモ鈴木が全面参加した最初期の貴重音源が、最新デジタル技術で復刻されました。トマス・ディンガーがラ・デュッセルドルフを脱退し、ダモ鈴木はドゥンケルツィッファーの次なるステップとしてダモ鈴木バンドに活動の場を移しだした時期に録音された音源で、彼らが次なるサウンドを模索し、試行錯誤の場として新たなプロジェクト“1-Aデュッセルドルフ”を始動させた歴史的ドキュメンタリーとなっています。
また、あわせて、新生1-Aとして2016年に発表された6枚目のアルバム『
Uraan』も、デジタル・リマスターを施した新装丁再発盤として4月4日にリリース。本作には、ヴィクトリア・ヴェアマイスター(ラ!ノイ?)、ダモ鈴木もにわたりノイ!〜デュッセルドルフ・ファミリーと親交の深い東瀬戸悟の解説が付属し、“幻の音源”リリースの背景やバンド名の由来なども、あわせて楽しむことができます。