スターツ出版が運営する小説サイト「野いちご」にて、2016年から開催されている小説コンテスト「野いちご大賞」の第5回大賞作品、丸井とまとの『青春ゲシュタルト崩壊』(スターツ出版 刊)がNAKACHIKA PICTURES配給にて実写映画化、6月13日(金)に全国公開となります。この度、映画の本編が初公開となる、主演2人のナレーションが印象的な予告映像とポスターが公開。さらに、主題歌は
マルシィ の書き下ろし楽曲「青空」に決定しました。
スターツ出版が運営するケータイ小説サイト「野いちご」は10代、20代の学生へ向けた恋愛・青春小説が無料で読める投稿サイト。2023年、同サイトから生まれた原作『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』、『交換ウソ日記』、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が実写映画化され、いずれも大きな話題となりました。
そしてこの度、映画化されるのは2021年に単行本化されるとTikTokで話題となり、物語上で描かれる等身大の学生ならではの悩みに絶賛の声が続出した、丸井とまと原作の小説『青春ゲシュタルト崩壊』。脚本を務めるのは昨年TBSで放送され、最終回後は国内外でロスが多発したドラマ『
Eye Love You 』を手掛けた三浦希紗。音楽は映画・ドラマの音楽を中心に手がけるほか、
山下達郎 や
竹内まりや 、
田原俊彦 の編曲にも参加している
牧戸太郎 。メガフォンを取った監督は期待の若手、
鯨岡弘識 が務めます。
そんな本作のダブル主演を務めるのはIMP.の
佐藤新 と
渡邉美穂 。派手な見た目と乱暴な態度で教師から目をつけられているが、人一倍“痛み”に寄りそえる高校2年生の朝比奈聖(あさひな・ひじり)をIMP.のメンバーでありセンターを務める佐藤新が、自分の顔が認識できない[青年期失顔症]になってしまう間宮朝葉(まみや・あさは)を、女優として幅広く活躍をしている渡邉美穂が演じ、フレッシュな青春に全力で挑みました。
この度公開された予告映像では、鏡が割れる衝撃的なカット、そして佐藤演じる聖の「顔が見えないのか?」という問いかけで始まります。部活内の友人関係や将来の進路への悩みを抱えていますが自分の気持ちを言えず、他人に合わせてしまう朝葉(渡邉美穂)は、自分を見失うことで自身の顔が見えなくなる症状[青年期失顔症]になってしまいます。この症状はSNSで“嘘をついている人がなる”と誤った情報で拡散され孤立してしまうことが多く、朝葉も人には言えず自分の心の内に隠すように。しかし、同級生の聖だけは朝葉に普通に接し「今までと変えなくていいの?」と朝葉を勇気づけてくれ、少しずつ前を向き始める朝葉。そんな中、朝葉はふとなぜ聖は[青年期失顔症]になった自分を気にかけてくれるのか?そして、聖にも何かあったのでは?と思い始め…。
本作の見どころを、佐藤は「なんて言ったって景色がとても綺麗!カメラのフィルターを通して更に魅力が倍増しています。朝葉のような悩みを抱えている方はたくさんいると思うし、学生だけでなく社会人の方にも観ていただきたいです。観終わったあとには新しい自分になっているような、一枚殻を破るきっかけになるような作品になったと思います」、渡邉は「生きていく中で立ち止まった時や悩んだ時に、“自分が思っている以上に世界って広いんだよ”と教えてくれる作品だなと思います。皆さんもこの作品を観ていただけたら、『明日もうちょっと頑張ってみようかな』『前を向いてみようかな』と、少しでも元気をもらえて、前を向けるような作品になっているかと思うので、人生の中で立ち止まった時に思い出してもらえるような作品であったらいいなと思います」と、映像の美しさ、そして誰もが経験する悩みに向き合い、背中を押してくれるような作品になったと魅力を振り返りました。
また、主題歌は福岡発の3人組ロック・バンド“マルシィ”の書き下ろし楽曲「青空」に決定。SNSの口コミから広がった楽曲が話題を集め、Z世代を中心に絶大な支持を得ているマルシィ。代表曲「ラブソング」は、ストリーミング累計1億再生を突破。数々の大型フェスのメインステージに出演し話題を集めています。吉田(Vo & Gt)が本作に共感して書き下ろしで作られたという本楽曲は、誰もが持つ悩みや葛藤に優しく寄り添ってくれるような、爽やかで温かい楽曲。マルシィの吉田右京(Vo & Gt)は「誰かの目を気にしたり合わせたり、飲み込んだりするうちに自分が分からなくなること、何が正解でどれが本音なのか悩み葛藤する。登場人物が抱えている悩みや感情は、僕も出くわしたことのあるものだと感じました。〈青空〉、この楽曲は登場人物の想い、そして自分自身の想いを詰め込むようにして書きました。曇る心が青空のように澄んで晴れるように。という願いを込めて〈青空〉というタイトルにしました」と、楽曲への想いを語っています。
いち早く、楽曲に触れた佐藤は「美しくて儚い中にも一筋の光が差し込んでいるような綺麗なメロディーが今作にも合っていて、歌詞もメッセージ性が強くて素敵な曲だなと思いました」、渡邉は「もともとマルシィさんが大好きで普段から聴いていたので、主題歌と聞いた時は素直に嬉しかったです。サビにかけて広がっていく感じなど、音から情景が目に浮かんで、心が晴れ渡っていくような音楽だなと思いました」と2人も大絶賛の楽曲となっています。
晴れ渡る青空やプールの水面、海など、劇中でも爽やかな青のイメージが記憶に残る本作。この度公開されたメイン・ヴィジュアルも、透明感のある淡い色使いが印象的。こちらをまっすぐに見つめる聖と朝葉の周りには、2人が通う高校の保健室の先生・雨村(
瀬戸朝香 )や朝葉の母・葉子(
戸田菜穂 )など、見守り道筋を照らすキャラクターたちが脇を固めています。さらに、表情のぼんやりした朝葉の姿がパズルのように組み合わされており、爽やかなヴィジュアルの中にも、“個性を押し殺し、他人に合わせて自分を見失うこと=自分の顔が見えなくなる”[青年期失顔症]という症状を持つ朝葉の心の葛藤が読み取れるヴィジュアルとなっています。
誰しもが感じたことのあるリアルな人間関係の悩みと葛藤、そして“好き”という感情に気がつく淡い瞬間を、切り取って描かれる映画『青春ゲシュタルト崩壊』は6月13日より公開。
[コメント] 誰かの目を気にしたり合わせたり、飲み込んだりするうちに自分が分からなくなること、何が正解でどれが本音なのか悩み葛藤する。 「青春ゲシュタルト崩壊」の脚本を読ませて頂いて、登場人物が抱えている悩みや感情は、僕も出くわしたことのあるものだと感じました。 思い返すと、今となっては過去の悩みや葛藤は自分を形作る糧になっていて、苦しい経験が出来て良かったとさえ思います。 今でも、日々に迷いながら手探りで不器用で助けられながら歩んでいます。 苦い経験、苦しさや葛藤を味わうことで誰かに差し伸べてもらった手の温かさや、人の痛みに気づくこと、自分を少しだけ知れるのではないかなと思います。 「青空」、この楽曲は登場人物の想い、そして自分自身の想いを詰め込むようにして書きました。 曇る心が青空のように澄んで晴れるように。という願いを込めて「青空」というタイトルにしました。 この「青空」という楽曲が、誰もが抱える悩みに寄り添い、自分にも自分以外の誰かにも優しくいられますように。 そして、映画「青春ゲシュタルト崩壊」と併せてこの楽曲を聴いてもらえると嬉しいです。 ――マルシィ 吉田右京(Vo & Gt) VIDEO
©映画「青春ゲシュタルト崩壊」製作委員会