美輪明宏(丸山明宏) 2006/06/01掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
まるで夜空にきらめく星々を身にまとったかのようなきらめきと、ひっそりと、しかし力強く息づく美しいオーラをつねに携え、音楽、舞台、講演……と活動の枠に囚われることなく世に愛のメッセージを伝えつづける
美輪明宏氏。そんな美輪氏の1970年代・丸山明宏時代の名盤『白呪』(写真は2000年の復刻盤)が、来る7月7日・七夕の日に再び
CD化されるとのお知らせが到着(PPAM-001 \2,500(税込))!
1975年エレック・レコードから発売されたこのアルバム。シャンソン歌手や舞台女優、天草四郎の生まれ変わり……などなど、複数の“仮面”を持つ美輪氏のシンガー・ソングライターとしての肖像が刻まれたこの作品には
桑田佳祐、
槇原敬之、
米良美一らにカヴァーされた「ヨイトマケの唄」をはじめ、従軍慰安婦の人生を歌ったという「祖国と女達」、琵琶やピアノなどをバックに、貧しさの中で星になる兄弟について語り歌う「ボタ山の星」などが収録されています。収録曲全10曲中9曲を美輪氏自ら作詞・作曲を手がけたというこのアルバム、全編にわたって響きわたる土着的なパワーはまさに
友川かずきか丸山明宏か!?といった力強さ。ファンならずとも必聴です。
男と女、身体と精神、国家と個人、愛情と憎悪……深く静かに横たわるさまざまな溝を越えながら彼方からのメッセージを問いかける本作品に“うごめく”圧倒的な感情のグルーヴにその身をゆだねてみては?
美輪明宏
『白呪』(PPAM-001 \2,500(税込))
1. 祖国と女達 (従軍慰安婦の唄)
2. 悪魔
3. ボタ山の星
4. ヨイトマケの唄
5. 亡霊達の行進
6. 陽はまた昇る
7. 別れの子守唄
8. 妾 (わたし)のジゴロ
9. あたしはドジな女
10. さいはての海に唄う