1989年に公開された映画『ブラック・レイン』が、日本オリジナルの2枚組仕様DVDとして再登場することになりました。初回限定盤（写真・PPFA-111860）は税込\3,465というスペシャル価格で、パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパンより11月2日の発売予定です。

　この作品は、『ブレードランナー』（82年）などで知られるリドリー・スコットの監督作品。マイケル・ダグラスと高倉健を主演に、アンディ・ガルシア、松田優作という主要キャストの豪華さでも話題となりました。ニューヨークで起きた殺人事件の犯人で日本のヤクザ、佐藤（松田）を逮捕したニック（ダグラス）とチャーリー（ガルシア）。しかし、日本への護送中に佐藤が逃亡。日本に乗り込んだ2人は大阪府警の松本（高倉）の協力を得て佐藤を追跡するのだが、ヤクザに狙われる羽目となり……。というストーリー。何と言っても日本のファンが印象に残っているのは、松田の鬼気迫る演技。奇しくもこの作品が遺作となった彼は、自分の死期が迫っているのを知りながら撮影に臨んだという逸話が残っています。

　今回の2枚組ヴァージョン、Disc-1にはデジタル・リマスター版の本編に加え、メイキングや監督による音声解説、さらに、スコットをはじめダグラス、ガルシアらの撮影当時と現在の最新インタビューをボーナスとして収録。注目のDisc-2は、松田のオーディション映像や日本側出演陣のインタビュー、芸能界のファンが語る松田優作といった映像が収められることになっています。11月6日は松田の命日。それを前にもう一度この作品を見返してみては？