元村八分で、水谷孝(裸のラリーズ)とも関係の深い、日本最強のロックンロール・ギタリスト、山口冨士夫が80年代後半に結成していたロック・バンドTEARDROPSのスタジオ音源4タイトルが、東芝EMI“ROCK YOU JAPAN”シリーズ第2弾のなかのひとつとして、9月29日に再発されます。(写真は1989年発売の『らくガキ』)
　破天荒でガラもタチも悪かった村八分時代からの、いわゆる“フジオちゃん”な永遠のバットボーイはそのままに、円熟味あふれる、胸を焦がすようなブルージィなギターと村八分からの盟友である青木真一、カズ中嶋、佐藤浩平といったフールズのメンバー（残念ながら伊藤耕不在）が“ジョイント”したロックンロール・バンドが、TEARDROPS。ファンキーかつパーフェクトな演奏と不敵な歌詞が詰まった、今聴いてもなんら遜色のない日本屈指のロック・アルバムの再発はまさに嬉しすぎるお知らせ。

　山口冨士夫は近年、伊藤耕の直球ロック・バンド、ブルース・ビンボーズやフリクションのチコ・ヒゲとのユニットで活躍中ですが、単なる日本のロック・レジェンドという枠には収まりきらない、ドス黒すぎるティアドロップスの音にもぜひご注目を！