野坂昭如 2006/09/01掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
シャンソン歌手を志して早稲田大学仏文科に入学、名曲「おもちゃのチャチャチャ」でレコード大賞作詞賞を受賞、戦時中に妹を亡くした体験から描かれた名作『火垂るの墓』で直木賞受賞、他に吉川英治文学賞、泉鏡花文学賞など数多くの文学賞を受賞している作家であり、元参議院議員、さらには映画監督・
大島渚の誕生日パーティでのケンカ・エピソードなどなど……その経歴のもの凄さに圧倒される日本文壇の奇才で“焼跡闇市派”ともいわれる
野坂昭如の、1970年代にエレック・レコードからリリースしたアルバム3タイトルがCD化されます。(写真は
『武道館の野坂昭如』)
まず、野坂氏の“酔いどれ節”が満載で、不思議なフレーズが炸裂する「おんじょろ節」も収録された
『分裂唄草紙』(VPCC-84576 \2,100(税込))、代表曲「マリリン・モンロー・ノーリターン」や「バージン・ブルース」を熱唱、
美輪明宏をゲストに迎え、1973年に日比谷公会堂にて行なわれた“ワイセツリサイタル”の現場を完全記録した実況盤
『不浄理の唄』(VPCC-84578 \2,100(税込))、そして
ジェロ・ビアフラ、
ヘンリー・ロリンズも真っ青、
小沢昭一、
永六輔とともに新宿西口でアジりにアジったスポークン・ワード・アルバム
『辻説法』(VPCC-84577 \2,100(税込))!これらの問題作が満を持しての再発となります。