スティング 2006/09/05掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
2003年の『セイクレッド・ラヴ』以来となる、
スティングのオリジナル・アルバムはドイツ・グラモフォンからの発売となるクラシック・アルバムとなります。
『ラビリンス(Songs From The Labyrinth)』(写真)と題された本作は、リュートのための曲を多く書いたことで知られるエリザベス朝時代の作曲家ジョン・ダウランドの作品を基調にしたもの。リュートは15〜17世紀のヨーロッパで盛んに用いられた撥弦楽器(指などで弦をはじく楽器)で、ギターと調弦法・奏法は似ていますが、その起源は異なり、東洋の琵琶と同じ祖先を持つものと言われています。
本作は、そのリュート演奏の第一人者であるエディン・カラマーゾフとの出会いなどがきっかけとなり企画されたもので、エディンのリュート演奏のみを伴奏としたヴォーカル曲やインスト曲を収録。また作曲家のダウランドが当時の国務大臣に宛てた手紙をスティングが朗読した曲や、スティングがエディンとのリュート・デュオを披露した曲も収録。発売は
日本盤(UCCH-1018 \2,500(税込))が9月27日に、
UK盤が10月9日に、
US盤が10月10日にそれぞれ予定されています。
スティングは本作について“ぼくにとって、これは17世紀のポップ・ソングなんだ”とコメントしていますので、普段クラシック作品に縁がない方でも“ポップ作品”として注目してみてはいかがでしょうか?
●『ラビリンス(Songs From The Labyrinth)』
ジョン・ダウランド(1563-1626)
1. ウォルシンガム(リュート曲)
2. あのひとは言い訳できるのか
3. ロバート・セシルへの手紙―抜粋1 「公正なる閣下・・・・・・」
4. 流れよ、わが涙(ラクリメ)
5. あなたは見たのか、輝く百合を (ロバート・ジョンソン作曲)
6. ロバート・セシルへの手紙―抜粋2
「かつてジョンソン氏が亡くなられた折・・・・・・」
7. いと高貴で偉大なるデンマーク王クリスチャン4世のガリアード(リュート曲)
8. 一番低い木にも梢はある
9. ロバート・セシルへの手紙―抜粋3 「私が望んだように・・・・・・」
10. ご婦人用の見事な細工物
11. ロバート・セシルへの手紙―抜粋4
「そこから私はヘッセン方伯のところへまいりました・・・・・・」
12. ファンタジア (リュート曲)
13. 来たれ、重い眠り
14. 失われた希望のファンシー (リュート曲)
15. ロバート・セシルへの手紙―抜粋5
「またそこから私はイタリアをぜひ見たいと思い・・・・・・」
16. さあ、もう一度
17. つれないあなたは私の心から
18. ロバート・セシルへの手紙―抜粋6 「出発したあとで私は・・・・・・」
19. もう泣かないで、悲しみの泉よ
20. ウィロビー卿ご帰館 (リュート曲)
21. 晴れていても曇っていても
22. ロバート・セシルへの手紙―抜粋7 「スペインの王が来年の夏に・・・・・・」
23. 暗闇に私を住まわせて