トム・ウェイツ 2006/10/05掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
アサイラムからアイランド、そしてANTI(エピタフ)へとレーベルを流浪する孤高の酔いどれ詩人で、
ジム・ジャームッシュ監督作品群の音楽や演技での要でもあり、人類が宇宙に誇るべきシンガー・ソングライター、
トム・ウェイツが3枚組アルバム
『オーファンズ』(写真:EICP-736〜8 \6,300(税込)、オリジナル・タイトル『Orphans:Brawlers, Bawlers & Bastards』)を11月22日に日米同時リリースします。
このアルバムはブルースの楽曲を中心に収録、先日のライヴ盤&DVDリリースの
朗報にファンが沸いた
プライマスの
レス・クレイプールや、ロカビリー・バンドThe Blastersのギタリスト・
デイヴ・アルヴィン、
ラウンジ・リザーズのマーク・リーボウ(『RAIN DOGS』に参加)らが参加しているという『Brawlers』、ケルティック、カントリー、バラード、ワルツの楽曲を集めた『Bawlers』には
ジョニー・キャッシュに提供した楽曲「Down There By The Train」などを収録、
ニック・ケイヴも影響を受けたというドイツの作曲家
クルト・ワイルの入手困難なトリビュート盤『Lost in the Stars:The Music of Kurt Weill』に提供した「What Keeps Mankind Alive」が嬉しい、実験的音楽編と名づけられた『Bastards』の3枚組作品です。
73年に甘く深くせつない感傷を響かせた名盤
『クロージング・タイム』でデビューして以来30年以上にわたるキャリアの中でも初となるボリュームで、およそ30曲もの未発表楽曲と先のワイル・トリビュートのほかに
ロブ・ゾンビ監修の
ラモーンズ・トリビュート(『Brawlers』収録「The Return Of Jackie And Judy」)、ダニエル・ジョンストン・トリビュート(『Bastards』収録「King Kong」)への提供楽曲、これまで発表したシングルのカップリング曲などを集めた全54曲を独特の視点からのコンパイルしたという、裏集大成的な内容となっており、94ページにもわたるブックレットまで付属します。
本作のリリースにともない10月を通してリリース元のANTIのサイトでは収録曲「Bottom Of The World」、「You Can Never Hold Back Spring」(10/3〜)、「Road to Peace」(10/17〜)「Long Way Home」(10/23〜)の
先行ダウンロードがスタート!また
myspace内トムウェイツ・ページでも試聴が可能となっています。
長いキャリアの中で一度たりとも揺らぐことのない、繊細さと力強さをあわせもったトム・ウェイツならではの魅力が貫かれていることは間違いないでしょう。未発表楽曲にはアルコールとタバコで喉を潰してしまう以前の楽曲が収録されるのかどうかも気になるところ。初回限定生産のため、早めのご購入をオススメします!リリース日(11/22)に予定されているジム・ジャームッシュ監督作品の一挙再発作品に、もちろん含まれている主演映画
『ダウン・バイ・ロー』DVDとあわせてぜひお手元に!